γ線バーストの瞬間の撮影に成功

【1999年1月28日 NASA

この宇宙でもっとも大規模な爆発であるといわれているγ線バーストだが、その瞬間を初めて光学的に捉えることに成功した。
これは1月23日にγ線観測衛星「ROSAT」がγ線バーストを捉えた22秒後に、地上の自動監視システム「ROTSE」が撮影したもの。撮影を開始してから5秒後に明るさが最大になり約9等級になった。これまでにも、γ線バースト後の様子は光学的に観測はされているが、バーストの瞬間をとらえたのは今回がはじめてである。

γ線バーストは数秒から数十秒の突発的なγ線のバーストが全天のあちこちで観測されるもの。近年の研究では遠方の活動銀河内での現象であるらしい事がわかってきているが、まだ詳しい事はわかっていない。
また、過去にもアマチュアによって正体不明の突発的な閃光の目撃が観測されているが、今回の観測のように光学的に9等級になるということは、アマチュアの機材でも十分に観測が可能であるということになる。

なお、撮影されたイメージは以下のホームページで公開されている

□ROTSEホームページ(英文) http://www.umich.edu/~rotse/

□画像 http://www.umich.edu/~rotse/gifs/grb990123/990123.gif