メシエ天体ガイドM48
(うみへび座の散開星団)

M48M48 Map

  • M48(NGC 2548) うみへび座/散開星団(f)
  • 赤経 08h13.8m 赤緯 -05°48′
  • 等級 5.5等 視直径 30′ 距離 3,090光年

解説

M48はうみへび座の頭の先、いっかくじゅう座との境界付近の西の端に位置していて、冬の観察対象です。メシエが1771年に発見したものですが、メシエが記録した位置には該当する天体がなく、長い間位置不明のメシエ天体とされてきました。その後の研究で、3.5°南にあった散開星団NGC 2548がM48であると確定されています。満月ほどの大きさの、肉眼でも見えるほど明るい散開星団で、双眼鏡でも楽しめます。

見つけ方

近くに明るい星がないので、こいぬ座のα星(プロキオン)とβ星を結び、プロキオン側に2.5倍ほどのあたりと見当をつけます。肉眼でもぼんやりとした存在がわかるので、さほど苦労せずに見つけられます。すぐ近くのうみへび座C星付近に5〜6等星が数個集まっているのも目印になります。プロキオン(0.4等)からは34.5m東、11°1′南です。ファインダーでもいくつかの星が見えます。

双眼鏡

7×50の双眼鏡では、微光星がやや楕円形に集まっている姿が見えます。もう少し倍率が高いと、やや明るい3つの星が三角形の外郭を作っていることがわかるようになります。

10cm

満月ほどの大きさがありますので、低倍率の広視界型のアイピースを使って観察します。星団の全景が見渡せ、3つのやや明るい星が三角形の外郭を作る様子もよくわかり、その中にたくさんの微光星が見えます。

20cm

10cm同様にできるだけ低倍率で観察します。シュミットカセグレンのように低倍率を得にくい望遠鏡は、大きく広がった散開星団は苦手ですが、最近はF値の明るい短焦点タイプのものや、焦点距離を縮めるレデューサーが用意されているので、ある程度までの対応が可能です。