メシエ天体ガイドM46
(とも座の散開星団)

M46M46 Map

  • M46(NGC 2437) とも座/散開星団(f)
  • 赤経 07h41.8m 赤緯 -14°49′
  • 等級 6.0等 視直径 24′ 距離 5,930光年

解説

淡い冬の天の川がおおいぬ座α星(シリウス)の東を流れるあたりに、肉眼でも存在がわかるほど明るく美しい散開星団、M46とM47が並んでいます。どちらも双眼鏡でたいへん美しく眺められます。M46は、1771年にメシエが最初の天体カタログを発表した直後、最初に発見した天体です。

見つけ方

おおいぬ座α星(シリウス)の東でこいぬ座α星(プロキオン)の南、というおおまかな見当でも、明るいので肉眼で簡単に見つけられます。シリウス(-1.5等)からは、M46は56.7m東、1°54′北です。ファインダーでは2つの星団は同じ視野に入りますが、M47は明るくいつかの星が観察できるのに対し、M46は星雲状にしか見えません。明るくシリウスに近い方がM47です。M46はM47の約2°東です。

双眼鏡

7×50の双眼鏡では、星雲状の光芒を背景に微光星が見えて美しい眺めです。背景には淡いとはいえ冬の天の川が流れているため、微光星が多くにぎやかな感じがとてもきれいです。大口径双眼鏡ではさらにはっきりとM46が星の集団であることがわかるようになります。

10cm

40〜60倍の倍率で観察すると、微光星の大集団であることがわかり、ひじょうに美しい眺めです。さらに100倍程度で観察すると、星団の中心から10′ほど北にある小さな惑星状星雲NGC 2438が見えるようになり、ひじょうにおもしろくなります。この惑星状星雲は視直径約1′、明るさは11等級で、実際にM46の中に存在するものです。

20cm

広視界型のアイピースで星団全体を観察すると、微光星が集まる姿が特に見事で、NGC 2438が明瞭に見えるようになります。これを20〜30cm級の望遠鏡に150倍程度の倍率をかけて観察すると、こと座のM57そっくりのリング状に見えて感動します。