「光年」は2011年で廃止、テレビ画面に移行を促す表示も

【2009年4月1日(エイプリルフール) 科学文部省】

科学文部省は1日、天文・宇宙の分野で距離の単位としてひろく使われている「光年」を2011年7月をもって全面的に廃止する方針を明らかにした。天文学的距離を表す単位としては新たに「STメートル(STm)」が用いられる。


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アナログ放送を見ながら「光年」を使っている家庭のテレビ画面(イメージ)

「光年」は「光の速さで1年間に進む距離」を表し、約9兆4600億kmに相当する。天文学でひじょうに大きなスケールでの距離を表す際にひろく使われている単位だが、「メートル法を基礎とする国際単位系(SI)に準拠していない」「長さではなく時間の単位だと誤解しやすい」などの意見もあった。

そこで科学文部省の検討委員会では、2011年7月から「光年」に代わる距離の単位として、1000兆メートルを表す「STメートル(STm)」を新たに用いることを決めた。「STメートル」の「ST」は「1000兆」あるいは「すごく遠い」を意味している。

この新しい単位を用いると、1光年は約9.46STメートルとなる。また、太陽にもっとも近い恒星であるケンタウルス座α星までの距離(約4.3光年)は「約40.6STm」、アンドロメダ銀河(約230万光年)までの距離は「約2170万STm」となる。

なお、「光年」から「STメートル」へのすみやかな移行を促すため、「光年」を使っている家庭には来月からテレビ画面の左上に「こうねん」の文字を表示することも決まった。2011年7月以降は「光年」の使用は法律で禁止となるため、科学文部省では「なるべく早めに『STメートル』に切り替えてほしい」と呼びかけている。

この記事は2009年4月1日にエイプリルフール記事として公開したもので、内容はすべて捏造です。記事中の団体や技術は、実在のものとは一切関係ありません。