国際天文学連盟、渦巻銀河の「表裏」の定義を検討

この記事はすべて捏造記事です。記事中の団体や技術は、実在のものとは一切関係ありません。

【2008年4月1日(エイプリルフール) IAL】

1日、国際天文学連盟(International Astronomical League: IAL)が渦巻銀河の「表と裏」の科学的な定義について検討を行っていることが明らかになった。


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回転花火銀河M101。もしかしたら「裏」から見ているのかもしれない(提供:NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA))

IALは2006年の総会で「惑星の定義」についての決議を採択し、これによって冥王星が惑星から除外されることとなったが、来年2009年に予定されている次の総会では、長年にわたって天文学界の懸案となっている渦巻銀河の「表」と「裏」について科学的に厳密な定義を定めることが計画されており、現在非公式に検討が行われている。

宇宙には我々の銀河系や有名なアンドロメダ座大銀河(M31)など多くの渦巻銀河が存在しているが、これらの銀河のどちらの面を「表」とするかについては研究者の間で議論が分かれており、現在も決着が付いていない。現在有力な説としては、月の表裏と同様に「地球に向いている側」を表とする説と、渦状腕が右巻きに見える面を表とする説とがある。しかしいずれの説にも、地球に対して縁を向けているエッジ・オン(edge-on)の銀河については表裏を決められないという深刻な問題が存在する。

この問題を解決するため、現在IAL内に非公式の検討委員会が設けられて審議が行われている。委員会には天文学者だけでなく、各界の有識者や日本の「なると」の生産者団体の代表なども参加しており、多方面からの意見を取り入れた議論が交わされている。

IALでは年内にも定義の草案を取りまとめ、中間報告として公表する予定。