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【特集】2011年12月10日 皆既月食

12月10日、月全体が地球の影に隠れる「皆既月食」が見られます。日本全国で欠け始めから終わりまで全過程を見ることができる絶好の機会です。こんな好条件の皆既月食はなかなかありません。赤い満月を見逃すな!

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2014年10月8日 皆既月食
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皆既月食の見方、見え方

現象のタイムテーブル

月食のようす。半影、本影、そして月の位置を示した

月食のようす。半影、本影、そして月の位置を示した。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)。
「半影」とは太陽光の一部が当たっている薄い影の部分のことで、見た目にはあまりわかりません。詳しくは「月食はなぜ見える」へ。

今回の皆既月食では、始まりから終わりまでの全過程を日本全国で見ることができます。全国的に月食中の地平高度は高く、最高の条件で見られます。

月食の進行時刻
(国立天文台)
半影食の始まり10日 20時31.8分
部分食の始まり10日 21時45.4分
皆既食の始まり10日 23時05.7分
皆既食の最大 10日 23時31.8分
皆既食の終わり10日 23時58.0分
部分食の終わり11日 01時18.3分
半影食の終わり11日 02時31.7分

夜空での見え方

皆既食最大時の、東京での夜空のようす

皆既食最大時の、東京での夜空のようす

皆既食最大時の高度は北海道南部より南では70度を越えます。東日本では南中時刻と皆既食の最大の時刻がほとんど変わらないという好条件です。西日本でも皆既食最大時の高度は70度を越え、好条件に変わりありません。

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観察のポイント

「星空ナビ」で皆既月食を再現

「天文現象」リストから選んで再現

月食の全過程が空の高い位置で進行します。建物がじゃまになるなどの影響もないでしょう。逆に、マンションのベランダなどで見る場合には、高度が高すぎて上の階のベランダにかかり見づらいかもしれません。

月食が見える方向の見当をつけるには、ニンテンドーDSで星空を再現できる「星空ナビ」が便利です。天文現象の一覧から選択するだけで月食を再現することができて、観測する場所を設定すれば月が空のどの位置にあるのかもわかります。

月食の楽しみ方

2000年7月16日の皆既月食中の星空

2000年7月16日の皆既月食中の星空

満月ほどの月明かりがあると、星空を見るのに条件がよいところへ行っても暗い星はかき消されてしまいますが、皆既中はその月明かりがなくなるので、たくさんの星々を見ることができます。皆既月食は夜空の明るい市街地でもじゅうぶんに楽しめますが、空の暗いところでは皆既中の満月と冬の天の川の共演が見られることでしょう。

2007年8月28日の皆既月食

2007年8月28日の皆既月食

皆既月食の連続写真

皆既月食の連続写真

皆既中の赤さや暗さは、皆既月食によって変わります。双眼鏡で見ると肉眼ではあまり感じない色の変化を観察することができます。

月食のようすをスケッチしたり写真に撮ったりするのもおすすめです。気軽な撮影であればコンパクトデジタルカメラでもじゅうぶんで、カメラを三脚で固定して「遠景モード」を使えばピントのあった写真が撮れます。時間をおいて記録すれば、あとで見返したときにもわかりやすく、月食がいっそう印象深いものになるでしょう。

今回の月食は土曜日というのも好条件のひとつです。夜更かしのできる方は寒さ対策をじゅうぶんにして観察に臨みましょう。

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月食はなぜ見える

皆既月食が起こる理由

皆既月食の原理

地球の影の中を月が通っていく

月食とは、太陽−地球−月の順に一列に並んだときにおきる天文現象で、満月のときにしかおこりません。普段、月は太陽の光を反射して輝いていますが、月食のときは太陽光をさえぎった太陽と反対側に伸びる地球の影の中を通るため月面は暗くなります。月は地球の周りを公転しているので、時間経過とともに欠けて行き皆既となります。そして、また満月へもどります。

太陽の光が完全にさえぎられる本影に月がすっぽり入ると皆既月食となります。本影の外側の半影部分(太陽光線の一部が当たっている部分)での半影食はよほど注意して観察しないとわかりません。

満月のたびに月食にならない理由は、月の軌道が黄道面(地球の軌道平面)に対して約5°傾いているためです。月食になるためには、満月の時に月の軌道と黄道面の交点の近くに月がなければなりません。

皆既月食が赤く見える理由

皆既月食の月が赤い理由

赤い光が月を照らす

皆既月食中の月は、赤銅色ともいわれ、赤っぽい色をしています。月が地球の影に入っても完全な真っ黒にはなりません。その理由は、太陽光が地球の大気によって屈折や散乱され、うっすらと月面を照らすためです。赤くなるのは、朝焼けや夕焼けの原理と同じように波長の長い赤い光のほうが大気中を通過しやすいためです。

関連グッズ:観望グッズと月がわかるDVD

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