月探査機がとらえたアポロ12号の着陸地点

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【2013年7月16日 NASA

NASAの月探査機が、1969年11月にアポロ12号が着陸した「サーベイヤー・クレーター」周辺を鮮明にとらえた。着陸船の降下段や探査の足跡などを見ることができる。


LROが撮影したサーベイヤー・クレーター周辺

LROが撮影したサーベイヤー・クレーター周辺。アポロ12号の着陸船降下段とサーベイヤー3号が見える。クリックで拡大(提供:NASA/Goddard/Arizona State University)

LROとルナー・オービター3号が撮影したサーベイヤー・クレーター周辺

LROが撮影したサーベイヤー・クレーター周辺(左)と、1967年にルナー・オービター3号が下見撮影した同領域(右)。アポロ12号の噴射で表面が変化している。クリックで拡大

NASAの月探査機「ルナー・リコナサンス・オービター」(LRO)が、月面の「嵐の大洋」にあるサーベイヤー・クレーター周辺を撮影した。

画像1枚目の中央に見えるのが直径200mの「サーベイヤー・クレーター」だ。右下の縁には、1967年4月に着陸し、クレーターの名の由来ともなっている無人着陸機「サーベイヤー3号」が写っている。

1969年11月には、月面に残されたこのサーベイヤー3号からわずか155mの位置にアポロ12号がピンポイント着陸した。この際、安全な着陸地点を探してクレーター周辺を飛行し続けた着陸機「イントレピッド」の噴射で表面が吹き払われた。1967年に打ち上げられた「ルナー・オービター3号」による下見写真と比べて白っぽく明るくなっている(画像2枚目)のはこのためだ。

クレーターの左上の縁には、イントレピッドの降下段と、そこから伸びる宇宙飛行士達の足跡も見てとれる。このミッションでは、宇宙環境における物質の変化を調査するために、サーベイヤー3号の部品がサンプルとして回収されている。

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