9月18日〜20日、天文学会に合わせて鹿児島で講演会やカフェイベント

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【2011年9月9日 日本天文学会2011年秋季年会天プラ

9月18日から鹿児島で開催される日本天文学会秋季年会に合わせ、一般の天文ファンも楽しめるイベントが同市各地で開催される。最新の研究成果を一挙に聴ける年会の公開講演会やおいしいケーキを食べながらの気軽なトークイベントなど、興味のあるテーマを見つけて足を運んでみてはいかが。


《日本天文学会2011年秋季年会 公開講演会》

日本天文学会では、研究発表会である年会に際し、開催地に在住する一般のみなさまを対象に、自ら天文学に親しんでいただけるよう出席する天文学者が語る「公開講演会」を開催しています。この機会に学術としての天文学にふれてみてはいかがでしょうか。

■ テーマ名:
「天文館から天の川へ〜鹿児島で語る最新の宇宙像」
■ 日時:
2011年9月18日(日) 14:00〜17:00(開場13:00)
■ 会場:
鹿児島大学 郡元キャンパス 稲盛会館
鹿児島市郡元1-21-40
※駐車場なし。市電など公共交通機関をご利用ください
■ 内容:
  • 天文館からVERAまで
    面高俊宏(鹿児島大学 特任教授)
  • ダイエット中の星々
    田中培生(東京大学 准教授)、倉山智春(鹿児島大学 研究員)
  • 現代の銀河鉄道沿線図
    郷田直輝(国立天文台 教授)、半田利弘(鹿児島大学 教授)
■ 対象:
中学生以上・一般向け(小学生以下でも参加可能)
■ 参加方法:
入場無料。事前申込不要。定員250名
■ 主催:
日本天文学会
■ ウェブサイト:
日本天文学会2011年秋季年会 公開講演会

天文学普及プロジェクト「天プラ」主催
天文コミュニケーション・イベント@鹿児島のご案内

日本天文学会年会の開催に合わせ、9月18日〜20日の3日間に、3箇所でのべ5回、天文学を楽しむためのイベントが開催されます。ふだんはなかなか出会うことのない天文学者と交流してみませんか?

いずれのイベントも、参加するためには事前申込が必要です。以下のサイトよりお申し込み下さい(全イベント共通)。

なお、本企画は日本天文学会が主催するものではありません。

《さつま宇宙塾「星の誕生のドラマに迫る」》

星座を形作る星たちや太陽のような恒星は、どこでどのようにして生まれるのでしょうか。恒星の誕生前の様子は目には見えないため、天文学では可視光のかわりに電波や赤外線を使うことによって、その謎に挑戦してきました。最新の観測から解明されてきた恒星誕生のプロセスと、観測を実現する最新の望遠鏡の活躍をご紹介します。

■ 講演者:
亀谷和久(JAXA宇宙科学研究所 研究員)
■ 日時:
2011年9月18日(日) 17:30〜19:00
■ 会場:
マルヤガーデンズ 4F garden4
(鹿児島市呉服町6-5、市電いづろ通電停徒歩1分)
■ 対象:
天文・宇宙、スーパーコンピュータに興味のある方
■ 参加方法:
無料。要事前申込。先着20名
■ 主催:
天文学普及プロジェクト「天プラ」
■ 共催:
計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)

《さつま宇宙塾「宇宙の明るさを測る」》

宇宙の明るさを知ることは、人類が星空を研究し始めた古代以来、最も大きなテーマの1つでした。その明るさは、はるか昔から宇宙に光を放ってきた全天体の存在を記録するアルバムのようなもので、宇宙の過去と現在、そして未来の姿を知る鍵になります。

天文学者たちの長年にわたる努力の末に、私たちの研究グループはついに今年、宇宙の明るさを測ることに世界で初めて成功しました。その明るさは「真っ暗な東京ディズニーランドに、わずか3本のろうそくを立てたくらい」。宇宙の明るさを測るということ、そしてついにそれを成功させた研究の物語をご紹介します。

■ 講演者:
松岡良樹(名古屋大学 特任助教)
■ 日時:
2011年9月19日(月・祝) 11:00〜12:30
■ 会場:
マルヤガーデンズ 4F garden4
(鹿児島市呉服町6-5、市電いづろ通電停徒歩1分)
■ 参加方法:
無料。要事前申込。先着20名
■ 主催:
天文学普及プロジェクト「天プラ」
■ 共催:
計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)
■ 関連ニュース:
宇宙に満ちている可視光線源をほぼ全て解明!

《さつま宇宙塾「小さなロケット望遠鏡で宇宙最初の星をさぐる」》

宇宙誕生から約1億年後あたりで宇宙で最初の星が誕生したと考えられていますが、「すばる」などの大望遠鏡をもってしても、そのような「宇宙の一番星」はまだ観測されていません。そこで私たちは、口径10cm程度の小さな望遠鏡をNASAの観測ロケットに搭載して打ち上げ、ちょっと特殊な観測を行うことで、「宇宙の一番星」からの光を捉えようとしています。今回はそんな「宇宙の一番星」の観測をめざすプロジェクトの研究をご紹介します。

■ 講演者:
津村耕司(JAXA宇宙科学研究所 研究員)
■ 日時:
2011年9月19日(月・祝) 17:30〜19:00
■ 会場:
マルヤガーデンズ 4F garden4
(鹿児島市呉服町6-5、市電いづろ通電停徒歩1分)
■ 参加方法:
無料。要事前申込。先着20名
■ 主催:
天文学普及プロジェクト「天プラ」
■ 共催:
計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)

《星空カフェ「低温度星のまわりの生命居住可能惑星を探そう」》

この広い宇宙には地球以外に生命を育む惑星はないのでしょうか? その答えを探るべく、太陽系外惑星の観測者たちは恒星のまわりで液体の水が存在できるような領域にある惑星「生命居住可能惑星」を探しています。その中で、最近「低温度星」という太陽より温度の低い恒星を公転する生命居住可能惑星の探索に注目が集まっています。今回は今年から開始した、このような惑星を探すプロジェクトを紹介します。

■ 講演者:
ゲスト:成田憲保(国立天文台 研究員)
ファシリテーション:高梨直紘(東京大学 特任助教)
■ 日時:
2011年9月20日(火) 14:00〜16:00
■ 会場:
FUKU+RE cafe
(鹿児島市名山町2-1 レトロフト千歳ビル2F 市電市役所前電停徒歩2分)
■ 参加方法:
1500円(ケーキ、お茶代込み)。要事前申込。先着20名
■ 主催:
天文学普及プロジェクト「天プラ」
■ 共催:
計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)

《サイエンスパブ》

お酒を傾けながら天文学や星の楽しみを語り合う。そんな会を企画しました。天体発見賞・天文功労賞等の受賞者をお招きして、新天体などを肴に話題を重ねて行きましょう。

■ 講演者:
渡部潤一(国立天文台 教授)
ゲスト:日本天文学会2010年度天体発見賞・天文功労賞等の受賞者の皆さん
司会:山岡 均(九州大学 助教)、高妻真次郎(中京大学 講師)
■ 日時:
2011年9月20日(火) 19:00〜22:00
■ 会場:
YUINOYA
(鹿児島市西千石町16-19)
■ 参加方法:
3000円(飲食費込み)。要事前申込。先着30名
■ 主催:
サイエンスパブ実行委員会(代表:九州大学 山岡 均)
■ 共催:
計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)、天文学普及プロジェクト「天プラ」
■ 関連ニュース:
日本天文学会が天体発見賞などの授与を発表

〈参照〉

〈関連リンク〉