被災地の星に願いを 天文組織が七夕の「架け橋」を命名登録

【2011年4月1日(エイプリルフール) 世界天文学連Go】

七夕まつりで有名な仙台にちなみ、ベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)を結ぶ新たな「架け橋」が「星の目印」として採用登録された。天文界から、仙台を中心とする被災地へエールが送られる。


2011年旧七夕の仙台の空

2011年の旧七夕、8月6日午後8時ごろの仙台の空。クリックで星の目印を表示して拡大(ステラナビゲータ Ver.9で作成)

星座や天体名称、惑星など天体に関する定義採択を行う「世界天文学連Go」は、七夕伝説でおなじみの2つの星、こと座のベガとわし座のアルタイルを結ぶ線を「春の大曲線」「北斗七星」などと同様の星の目印「夏の架け橋」として新たに登録すると発表した。ベガとアルタイルははくちょう座のデネブとともに「夏の大三角」として知られるが、今回ベガとアルタイルを結ぶ新たな星の目印が作られたことになる。

3月11日に起きた東日本大震災被災地域の都市である仙台は、毎年旧七夕に開催される「七夕まつり」が有名。地元の人気サッカークラブ「ベガタイル仙台」もこれにちなんで付けられた愛称だ。

同連Goでは、天文界から被災地への祈りを込めてこの命名の採用を決定した。織姫と彦星の悲恋として知られる七夕物語だが、二人をはばむ天の川に橋を架けることで、水難を乗り越え人々のきずなを結ぶ架け橋になるという意味もこめられている。

一方、日本の国家天文台では、仙台で人気のお菓子にちなんで旧七夕の月を正式に「荻の月」と呼ぶことを検討中とのことだ。

「夏の架け橋」が空高く輝く頃、一人でも多くの被災者の方々の心に安らぎが訪れていますように。

この記事はエイプリルフール用のものです。記事中の団体や商品名は、実在のものとは一切関係ありません。ただし「仙台七夕まつり」(2011年8月6日〜8日)は実際に開催の方向で進められているとのことです。

株式会社アストロアーツは、この度の東日本大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈念いたしますとともに、私たちができることを真剣に考え、支援・貢献に努めてまいります。