北半球でもマックノート彗星の尾を狙ってみよう

【2007年1月19日 アストロアーツ】

南半球のオーストラリアやニュージランドでは、豪華絢爛な尾を引くマックノート彗星の姿が目撃されています。アストロアーツの投稿画像ギャラリーにも、南半球へ赴いた方からの画像が寄せられています。北半球の観測者にも、その立派な尾を拝むチャンスがあるかもしれません。


(南半球に登場したマックノート彗星(C/2006 P1))

投稿画像ギャラリーより、南半球に登場したマックノート彗星(C/2006 P1)(提供:山下 修氏 撮影日時/2007年1月18日 撮影場所/オーストラリア・ゴールドコースト郊外)

現在マックノート彗星は南天の空にあるため、日本をはじめとした北半球の観測者からは彗星の頭部を見ることができません。しかし、彗星が残した尾の規模は相当なもので、おかげで地球を半周した北半球からもとらえることができそうです。

18日0時ごろ(世界時)に米国・コロラド州(北緯約38度)で撮影された画像には、地平線から昇る尾がはっきりと写っています(リンク先の上から2つ目の画像を参照)。同じような尾を日本時間19日夕方に東京からながめた場合のようすをステラナビゲータ Ver.8で再現した画像はこちらです。

夕方に天候に恵まれ、西の低い空を見渡すことができれば、尾を撮影するチャンスといえるでしょう。20日ごろがもっとも条件がよさそうです。