【新製品情報】富士写真フイルム、「スーパーCCDハニカム SRII」搭載のデジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」を発売

【2004年7月29日 富士写真フイルム株式会社

富士写真フイルム株式会社は、「スーパーCCDハニカム SRII」を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」を10月上旬より発売すると発表した。価格はオープン。

(FinePix S3 Proの製品画像)

レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ「FinePix S3 Pro」。メーカー希望小売価格はオープンだが、実売価格は26万前後か(提供:富士写真フイルム株式会社)

「FinePix S3 Pro」は、2002年に発売された「FinePix S2 Pro」の後継機種で、新開発の撮像素子「スーパーCCDハニカム SRII」と「新開発画像処理システム」を搭載している。

「スーパーCCDハニカム SRII」は、面積が大きく感度が高い「S画素」と、面積が小さくダイナミックレンジを広くするための「R画素」を持ち、撮影シーンによって画素の信号を最適化している。SRタイプのCCDは、すでにコンパクトタイプの「FinePix F710」等で「スーパーCCDハニカムIV SR」として採用されているが、本機種ではその技術をベースに画素構造を新規に設計している。これにより、「広ダイナミックレンジ」、「高感度」、「高S/N比」を実現したという。さらに、ダイナミックレンジの広さは用途に応じてモード選択ができるようになっている。

「新開発画像処理システム」では、解像度を損なわずにノイズを極限まで低減することができるようになったという。起動時間も約0.5秒と高速化した。また、「フィルムシミュレーション」モードを搭載し、白とびを抑えて肌色階調を重視したプロネガ調の「スタジオポートレートモード」と、空の青や木々の緑を鮮明に表現できるリバーサル調の「フジクロームモード」の2つのモードから選択できるようになった。

そのほかにも、sRGBより幅広い色再現域を持つAdobe RGBのサポート、機械式・電気式レリーズ両対応や、視野率約100%で2型(23.5万画素)低温ポリシリコンTFT液晶モニタ、縦位置撮影用のシャッターボタン、従来機より剛性50%アップの高強度ボディ、ラバー素材を採用したボディ一体型グリップ、xDピクチャーカード・マイクロドライブのダブルスロット、IEEE1394インタフェースといった機能を搭載している。

FinePix S2 Pro は長時間露出を行なってもノイズが少なく、天体写真ファンに好評を得た機種であるので、S3 Pro の天体写真適性も気になるところだ。

「FinePix S3 Pro」の主なスペック

有効画素数:
1234万画素(S画素:617万画素、R画素:617万画素)
撮像素子:
大型(23.0mm×15.5mm) スーパーCCDハニカム SRII 原色フィルター採用
総画素数1290万画素(S画素:645万画素、R画素645万画素)
記録メディア:
1xD-ピクチャーカード(16MB〜512MB)/マイクロドライブ(340MB/1GB/2GB/4GB)ダブルスロット搭載
記録方式:
DCF準拠、圧縮:Exif Ver.2.2 JPEG準拠/DPOF対応、非圧縮:CCD-RAW
レンズマウント:
ニコンFマウント対応(AFカップリング、AF接点付き)
焦点距離:
レンズ表記焦点距離の約1.5倍(35mmフィルム換算)
撮影感度:
ISO100 / 160 / 200 / 400 / 800 / 1600
測光方式:
TTL開放測光方式、3D-10分割マルチパターン測光 / 中央部重点測光 / スポット測光
露出制御:
プログラムAE / シャッター優先AE / 絞り優先AE / マニュアル露出
シャッタースピード:
30秒〜1/4000秒(バルブ撮影可能)
連写:
最短約0.4秒間隔 最大連続12コマまで(D−レンジ:スタンダード、JPEGモード時)
※撮影モードにより撮影間隔、連続撮影コマ数は異なる
フォーカス:
<モード>シングルAFサーボ / コンティニュアスAFサーボ / マニュアルフォーカス
<AF方式>TTL位相差検出方式、AF補助光付き
<AFフレーム選択>シングルエリアAF / ダイナミックAF / 至近優先AF
液晶モニター:
2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約23.5万画素(再生時視野率 約100%)

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