オゾン層観測衛星を積んだロケット打ち上げ失敗 宇宙葬の遺灰も積載

【2001年9月25日】

アメリカ時間9月21日昼、NASAのオゾン層観測衛星 QuikTOMS などを積載したトーラス・ロケット (Taurus rocket) がカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から打ち上げられたが、第1段と第2段の分離時にコースが逸れた。結果として、各ペイロードは計画よりはるかに低い高度に投入され、インド洋上空で大気圏に再突入して失われたもよう。

このロケットには、QuikTOMS のほか、アメリカ、オーブイメージ社 (Orbital Imaging Corporation; ORBIMAGE) の地球観測衛星 OrbView-4 と、アメリカ、セレスティス社の宇宙葬カプセルが積載されていた。宇宙葬カプセルには約50人の故人の遺灰が納められており、うち14人は日本人のものだった。

トーラス・ロケットは、アメリカ、オービタル・サイエンシズ社 (Orbital Sciences Corporation) による純民間の中型ロケット。打ち上げは今回で6回目で、失敗は今回が初めてだった。また、オーブイメージ社はオービタル・サイエンシズ社が50%出資する子会社である。

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