アトランティス号7月12日打ち上げ ISSにエアロックを取り付けへ

【2001年7月2日】

NASAは、スペースシャトル・アトランティス号 (STS-104/国際宇宙ステーション組み立てミッション7A) を7月12日未明 (現地時間) に打ち上げることを決定した。

今回のフライトは、国際宇宙ステーション (ISS) にアメリカ製エアロックを取り付けることを主目的としている。このエアロックの取り付けにより、ISSにおいてアメリカ製の船外活動用宇宙服を使用した船外活動を行うことができるようになる。それまでは、ロシア製サービスモジュール「ズヴェズダ」の移送区画をエアロック代わりに使用し、ロシア製の船外活動用宇宙服を用いて船外活動を行うことになっている。

なお、STS-104は当初6月中旬打ち上げの予定だったが、エアロックの取り付け作業に不可欠なISSのロボットアームの不具合などのために延期されていた。問題のロボットアームはカナダ製で、「カナダーム2」と呼ばれる。これは2001年4月末にエンデバー号 (STS-100/国際宇宙ステーション組み立てフライト6A) により取り付けられたが、5月末になって制御システムの一部に故障が生じた。このため現在ISSに滞在中に第2次滞在クルーがミッション期間を延長して復旧作業にあたることになった。6月21日になってようやくテストをパス、正常に動作するようになっている。