春分の日・秋分の日

【2001年2月2日 国立天文台天文ニュース (413)

春分日秋分日
2003年3月21日9月23日
2004年3月20日9月23日
2005年3月20日9月23日
2006年3月21日9月23日
2007年3月21日9月23日
2008年3月20日9月23日
2009年3月20日9月23日
2010年3月21日9月23日
2011年3月21日9月23日
2012年3月20日9月22日
2013年3月20日9月23日
2014年3月21日9月23日
2015年3月21日9月23日

毎年2月1日には、総理府が、翌年の国民の祝日、休日の正式発表をおこなっていました。今年は省庁の再編がありましたので、その発表は内閣府がおこない、2002年の祝日・休日を示した「暦要項」が財務省発行の官報に掲載されました。

祝日の中で、年によって日付が変化する「春分の日」、「秋分の日」が多くの人の関心を呼びます。2002年は「春分の日」が3月21日、「秋分の日」が9月23日です。この発表によって翌年の国民の祝日・休日の日付が正式に決定されるのです。しかし、明後年以降はまだ確定していません。それでも、もっと先の春分、秋分の日の日付を知りたいという一般からの希望は非常に強く、国立天文台にはその問い合わせが後を絶ちません。

上記のように、国民の祝日としての日付が確定するのは一般に前年の2月1日ですが、春分、秋分の瞬間は、もともと、太陽の位置という天文学的な条件で定まります。したがって、その瞬間を含む日である春分日、秋分日は、かなり先まで計算ができます。春分日、秋分日は、いうならば、国民の祝日である「春分の日」、「秋分の日」の見込みの日、予定日に当たります。1993年の「理科年表」には、今後、2015年までの春分日、秋分日が右のように示されています。

2012年の秋分日が9月22日であることに注意してください。念を押しますが、この日付は天文学的計算による日付で、正式に決定した「春分の日」、「秋分の日」ではありません。また、将来の春分日、秋分日は、「うるう秒」の入り方によって日付が変わる可能性がありますから、あまり先まで計算することは、本質的に不可能といえます。


<参照>

  • 2002年「暦要項」(Feb.1,2001).
  • 理科年表1993年版 (Nov.30,1992).