太陽観測探査機SOHOが惑星直列を撮像

【2000年5月8日 Hot Shots from SOHO (2000/5/3)

NASAとヨーロッパ宇宙機関(ESA)の共同による太陽観測探査機SOHOが、地球・太陽を結ぶ直線上に並んだ水星(Mercury)・木星(Jupiter)・土星(Saturn)の姿を同時にとらえることに成功した。5月15日には金星(Venus)もこれに加わり、4惑星が同時にとらえられることになる。

SOHOによる水星(Mercury)・木星(Jupiter)・土星(Saturn)

画像は、SOHO搭載の広角分光コロナグラフLASCO C3によるもの。中央の白い円が太陽の位置と大きさを示しており、その周囲の青い円盤は太陽からの直接光をさえぎるためのマスク。そこから左下に伸びているのはマスクを支えている支持棒の影。各惑星の周りには横線が走っているが、これは露出オーバーの影響によるもので、惑星の輪などではない。

Hot Shots from SOHOページ(英文)では、より高解像度の画像に加え、MPEGムービー(お勧め)や随時更新の最新画像も入手できる。

なお、今回の惑星直列により天変地異が起こることはあり得ないので、安心して欲しい。詳細は、下記関連ニュース「惑星直列について (国立天文台)」を参照。

画像提供=ESA / NASA

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