チャンドラ、巨大ブラックホールのX線スペクトルを取得

【2000年2月18日 NASA Chandra Press Room (2000/2/17)

国際的な天文学者チームがNASAのX線宇宙望遠鏡チャンドラを用いてNGC 5548銀河の中心の巨大ブラックホールを観測し、そのX線域におけるスペクトルを得ることに成功した。この観測結果から、ブラックホールから急激に離れて広がって行くガスの層の存在が確かめられた。

なおこのチームは、オランダ宇宙研究機関(Space Reserach Organization Netherlands, SRON)のJelle Kaastra氏、Rolf Mewe氏、Albert Brinkman氏、およびカリフォルニアのローレンス・リバーモア国営研究所(Lawrence Livermore National Laboratory)のDuane Liedahl氏、ドイツのマックス・プランク研究所のStefanie Komossa氏らからなる。今回の研究報告はAstronomy & Astrophysics誌の3月号にて発表される予定。