桜井さんが新星を発見

【2000年02月18日 国立天文台天文ニュース(326)】

Nova Sgr 2000

茨城県水戸市の桜井幸夫(さくらいゆきお)さんが新星を発見しました。

桜井さんは、2月5日(日本時)の未明、焦点距離300ミリ、f 2.8のカメラで撮影した写真上で、「いて座」に、新星と思われる10.5等の明るさの天体があるのに気付きました。 この発見は、洲本市の中野主一(なかのしゅいち)氏によって国際天文学連合に通知され、その後のスペクトル観測などにより、この天体は新星であると確認されました。 発見されたこの新星の呼び名は「いて座新星2000」となります。

八ヶ岳南麓天文台の串田夫妻による観測によって、この新星の位置は、

赤経    17時55分9.84秒
赤緯   -19゜46' 1.0"    (2000.0)

と測定されています。

これは南斗六星の柄の端の星である「いて座ミュー星」の北西5度くらいの場所です。 暗い星ですから、残念ながら、この新星を肉眼で見ることはできません。 引き続きおこなわれている観測によると、発見時よりさらに暗くなりつつあるということです。

新星の発見は、昨1999年12月1日に発見された「わし座新星1999,No2」(天文ニュース311)以来、また日本人による新星発見は、同じく昨年7月13日の多胡昭彦(たごあきひこ)さんによる「わし座新星1999」発見(天文ニュース275)以来のことです。 一方、桜井さんは1996年8月の「いて座新星1996」(天文ニュース49)以来3年半ぶりの発見で、これが5個目の新星発見になります。 桜井さんはそのほかに、1996年2月に「桜井天体」と呼ばれる新星状天体も発見しています。

参照IAUC 7362(Feb.10, 2000).
IAUC 7363(Feb.11, 2000).
IAUC 7366(Feb.14, 2000).
関連ページ「桜井さん、いて座に新星らしき天体を発見」 (Feb.12, 2000).