教育用人工衛星スターシャインが18日前後に落下

【2000年2月17日】

NASAの教育用人工衛星スターシャインが2月18日前後に地球大気圏に再突入する。これは非常に単純な人工衛星で、1インチ四方の鏡で覆われたビーチボール大の中空のアルミニウム球だ。太陽光をあらゆる方向に強く反射するため、地上から肉眼で容易に発見できる。スペースシャトルから放出され、9ヶ月以上にわたって地上の観測者を楽しませてきたが、いよいよ寿命を終えることになった。

スターシャインの落下時間と落下位置を予測することは困難だが、落下時間は日本時間で2月18日19時±9時間と予想されている。大気圏に再突入したスターシャインはゆっくりとした輝く流星となり、そして燃え尽きる。

より新しい落下予報を知りたい方は、次のページを参照されたい。

Alan Pickup's Starshine Decay Page

また、次のサイトではスターシャインの世界各地での可視時間や見える方角・高度・見えている時間などを調べることができる。

Heavens-Above

このサイトによると、東京では明日18日午前0時37分前後(今日の深夜)に、西北西の方角から南南東の方角にかけて高速で移動していくのが見えるようだ。最大高度は32度でそのときの方角は南西。これがおそらく日本でのスターシャインの見納めとなるだろう。

また、落下予報時間内では、18日16時19分前後に南南西から東北東にかけて東京上空を通過する。このときの最大高度は26度で、最大高度時の方角は南東。だが、この時間はまだ太陽が出ているために見えない。しかし、このときに運良く大気圏に突入してくれれば、見える可能性はあるだろう。人工衛星の大気圏突入はめったに見るチャンスがないイベントなので、この機会を逃さず観測してみるのも良いかもしれない。もっとも、見える可能性はごくわずかだ。

大気圏上層部を運動しているスターシャインは挙動が不安定なため、この予報は位置・時間ともにかなりの誤差を含むと思われる。観測に際しては、できる限り最新の情報を得るようにしたい。