小惑星による恒星食の予報(10月)

【1999年10月1日 佐藤 勲 氏 ONM No.476】

10月の小惑星による恒星の掩蔽予報を掲げます。

  月 日  JST    小惑星      直径継続減光    恒星名   光度  赤経(J2000)赤緯  点
         h  m 番号 名前       km 秒  等               等    h  m  s   ゚  '  数
◎10  2 28 05    2 Pallas    498 19  1.4 HIP  035217  7.7 07 16 42 -13 27.3112
  10  4 22 38  541 Deborah    59  5  3.8 ACT 0452789 10.4 00 58 58 +15 42.9 75
  10 12 29 38  517 Edith      96  3  8.5 HIP  045170  6.5 09 12 18 +14 59.8 84
  10 21 25 30 4493 1988TG1    21 13  5.7 GSC18690596 10.1 05 35 14 +26 57.4 77
○10 21 26 43  107 Camilla   237 34  2.5 ACT 0255522 10.5 06 24 51 +11 27.5 97
  10 26 20 09  165 Loreley   160 15  1.8 GSC23632093 11.2 03 43 12 +34 44.2 85
  10 27 21 55   72 Feronia    89 28  2.9 ACT 0672267 10.3 06 15 52 +18 09.6 93
  10 28 21 53  636 Erika      78  7  2.4 GSC06370929 10.5 02 16 50 +13 56.5 75

90点以上の現象は好条件、100点以上の現象は、高い割合で観測に成功しています。 点数の高い現象ほど、改良予報のための位置観測や、現象の観測を優先的に行なって下さるようお願いします。 1mas=0".001です。 ◎,○のついた現象は、新たな改良予報が出なくてもマークして下さるようお願いいたします。

10月2日(Pallas;パラス)
北海道南部から東北、関東、中部地方で見られることが確実視されています。 この方面の方の御協力をお願い致します。 特に、札幌から函館にかけての地域での観測者がいないようです。 詳しくは、月刊天文9月号または天文ガイドおよびスカイウオッチャー10月号を御覧下さい。

10月4日(Deborah;デボラー)
初期予報では、北海道から九州までが±1σ以内にあります。

10月12日(Edith;イーディス)
日の出前の薄明中の現象で、西日本でのみ観測可能です。

10月21日(1988TG1)
小惑星が小さいながら、留の付近で起こる現象です。

10月21日(Camilla;カミラ)
初期予報では西日本を通っていますが、小惑星が大きく、観測される可能性の高いものです。

10月26日(Loreley;ローレライ)
南へ1σ以上ずれると、日本を通ります。

10月27日(Feronia;フェロニア)
留の付近で動きが遅く、南へずれれば、北日本方面を通ります。

10月28日(Erika;エリカ)
南へ1σ〜2σずれると、日本を通ります。

参照 1999年8月以降の掩蔽の初期予報