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はやぶさ2 最強ミッションの真実

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はやぶさ2 最強ミッションの真実

  • 津田雄一 著
  • NHK出版
  • 270ページ
  • ISBN 978-4140886397
  • 定価 990円

絶好の出版チャンス到来! なにしろ2014年12月3日に打ち上げられた「はやぶさ2」が、2020年12月6日に地球近傍に帰還し、小惑星リュウグウで採取した岩石試料をオーストラリアの砂漠に落下させた後、再び次の目的小惑星に向けて出発するプロジェクトのマネージャーが、処女作の報告書として出版したのが本書だから。評者と本書の出会いも劇的だった。いつもお邪魔する八王子の書店で、カルチャーセンターでの講演の前に立ち寄り、2階の新書コーナーを探索していたとき、ふと下を向いたら、本書が山積みされていたのが初対面。もちろんその場で購入した。その後4階の天文学書コーナーに顔を出したら、本書はなかった。なぜ? と思った。続いてちょっとの距離にある大書店の、やはり新書コーナーで山積み。だが、ここでも天文学書コーナーにはなかった。なにしろ本書出版当日だったので、店員さんも手が回らなかったのか、気が回らなかったのか。推察するに、天文学書コーナーはホッタラカシなのかもしれない。

本書は明らかに理学者・技術者向けの本で、文学者向けではない。故に新書コーナーだけに置いている神経は理解できない。評者のような、宮沢賢治さんの作品以外は文学書コーナーを素通りする輩には、文章や文体が向いていない。「はやぶさ2」の計画段階から打ち上げ、リュウグウでの調査、帰還までのプロジェクトの詳細な報告書だ。お勧めします!

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