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Book Review

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

宇宙の始まりと終わりはなぜ同じなのか

  • ロジャー・ペンローズ 著/竹内薫 訳
  • 新潮社 刊
  • 20 x 13.7cm、334ページ
  • 2014年1月
  • ISBN 978-4105065911

米・オックスフォード大学名誉教授の数学者で宇宙物理学・理論物理学者でもある著者は、不可能立体の「ペンローズの三角形」や「ペンローズの階段」を考案した人物だ(そのだまし絵はきっと皆さんも見たことがあるはず)。スティーヴン・ホーキングと共にブラックホールの特異点定理(重力崩壊を起こしている物体は最後にはすべて特異点を形成する)を証明し、「事象の地平線」を唱えたことでも有名。

第1部で「熱力学の第2法則(エントロピー増大則)の謎」を紹介し、第2部で「ビッグバンの特殊性」を解説。第3部では自説の「共形サイクリック宇宙論」を披露している。多くの方程式が載った補遺と丁寧な原註があるので、じっくり読み解いてほしい。