国立天文台が2015年暦要項発表 4月4日に皆既月食

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【2014年2月3日 国立天文台 メールニュース No.125】

国立天文台から、来年2015年の「平成27(2015)年暦要項」が発表された。4月4日に、全国的に見やすい皆既月食が起こる。2015年4月4日皆既月食 特設サイト


国立天文台 メールニュースより

国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項(れきようこう)を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)を掲載しています。

今年は2月3日に「平成27(2015)年暦要項」を発表しました。以下は、主な内容です。

平成27(2015)年の国民の祝日

元日 1月 1日
成人の日 1月12日
建国記念の日 2月11日
春分の日 3月21日
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月 3日
みどりの日 5月 4日
こどもの日 5月 5日
海の日 7月20日
敬老の日 9月21日
秋分の日 9月23日
体育の日 10月12日
文化の日 11月 3日
勤労感謝の日11月23日
天皇誕生日 12月23日

5月6日、9月22日も休日となります(「国民の祝日に関する法律」による)。

2015年の日食・月食

2015年4月4日の皆既月食

2015年4月4日の皆既月食は午後9時ごろ。時間帯、高度ともに見やすいが、今年2014年10月8日の皆既月食と比べて皆既食の継続時間が短い。クリックで広域表示(ステラナビゲータで作成)

2015年には日食が2回、月食が2回あります。

  • 3月20日には皆既日食がありますが、日本では見ることができません。
  • 4月4日には皆既月食があり、日本全国で皆既食を見ることができます(画像)。
    2015年4月4日皆既月食 特設サイト
  • 9月13日には部分日食がありますが、日本では見ることができません。
  • 9月28日には皆既月食がありますが、日本では見ることができません。

日食や月食の各地での詳しい状況や予報については、暦要項のほか、国立天文台 暦計算室ウェブサイトでも調べることができます。

暦要項について

国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。

昭和29(1954)年6月1日の官報に翌昭和30(1955)年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39(1964)年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。

暦要項、暦象年表の内容は、「国立天文台 暦計算室」ウェブサイトでご覧いただけます。


アストロアーツ追記

  • 伝統的七夕は8月20日
    二十四節気の1つ「処暑」(2015年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の7月1日。2015年は8月14日)を1日目として、数えて7日目(旧暦7月7日)がその年の伝統的七夕の日となる。
  • 中秋の名月は9月27日。満月は翌28日
    秋分の日(2015年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の8月1日。2015年は9月13日)を1日目として、数えて15日目(旧暦で半月後の十五夜)がその年の中秋の名月の日となる。