イプシロンロケット今夏打ち上げ メッセージ募集中

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【2013年4月11日 JAXA

日本の新型ロケット「イプシロン」初号機が、今年夏ごろ「惑星分光観測衛星」を載せて打ち上げられる予定だ。ロケットに描かれるメッセージも今月10日から5月7日まで募集している。


イプシロンロケット

イプシロンロケットのCG図(提供:JAXA)

2006年に退役したM-V(ミューファイブ)以来となる日本の固体燃料ロケット「イプシロンロケット」が、今夏デビューする。第1号となる試験機は、JAXA宇宙科学研究所の「惑星分光観測衛星」を載せて内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県)から打ち上げられる予定となっている。この衛星は、金星や火星などの惑星大気が宇宙空間に逃げ出すメカニズムを調べ、初期の太陽系の環境を調査するのが目的だ。

イプシロンロケットは、現在の日本の主力ロケットであるH-IIAロケットの約半分ほどの大きさで、運用・打ち上げの手間やコストを大幅に縮小するシステムとなっている。それにより、これまではほぼ大型衛星との相乗りしか打ち上げ手段がなかった小型衛星を頻繁に軌道に乗せることができるようになり、宇宙利用の促進が期待される。

JAXAでは4月10日(水)から5月7日(火)まで、ロケットへの期待や希望、宇宙への夢、願いなどの応援メッセージをキャンペーンページで募集している。日本語は20文字、アルファベットは40字まで。メッセージは小さな文字でロケットに描かれるマークの一部に入れられる。