平塚市博物館がリニューアル

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【2011年5月24日 平塚市博物館

5月21日、神奈川・平塚市博物館のプラネタリウムが22年ぶりに更新され、一般公開となった。初日は急遽臨時上映を3回追加するほどの大入りとなった。


(リニューアルされた投影機材の画像)

恒星投影機「パンドラ」、「太陽・月・惑星投影機」と4Kプロジェクタ。クリックで拡大(提供:平塚市博物館。以下同)

(沢村解説員の画像)

投影の注意事項を説明する沢村解説員(1番左)。クリックで拡大

今回のリニューアルでは恒星投影機が五藤光学研究所の「パンドラ」に変わり、4000万個の星を映し出す。「パンドラ」はすでに羽田空港国際線ターミナルでも利用されているが、文字通りの「プラネタリウム(planetarium)」としては月、太陽、惑星の投影機も導入している平塚市博物館が初となる。

デジタル投影機は日本ビクターの4Kプロジェクタ()「DLA-SH7NL」を2台用いたもので、10mのドームに4Kの高解像度映像を映し出す。「天窓工房」によりスクリーンもきれいに張り替えられ、極上のデジタル映像を楽しむことができるようになった。

恒星投影機の星像の美しさもさることながら、4Kプロジェクタ2台によるデジタル映像の美しさは格別だ。まるでモニタスクリーンを見ているような明るさがあるので解像感が素晴らしく、上映中の全天周映画「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH -」も細かく造りこまれたところまではっきりと見ることができる。デジタルの美しさにおいては国内随一といえるだろう。

また、従来から運用されていた「ステラドームプロ」も、4Kドーム動画再生に対応した「ステラドームプロ2」に更新されている。

施設面では、座席数を86席から70席まで減らし、とくに大人の観覧者にとってはさらにゆったりとした快適なものになっている。

鳫宏道(がんひろみち)館長は、「これでプラネタリウムとしてあたりまえのことが、あたりまえのようにできるようになった。これからもっと使い方を突き詰めていく」と語っている。4月からは新メンバーの塚田解説員も加わり、その活躍が楽しみだ。

同館では7月初旬まで、小惑星探査機「はやぶさ」を描いた「HAYABUSA - BACK TO THE EARTH -」と、幼児向け番組「すいせいゴエモンのぼうけん」が上映される。

注:「4K解像度」 4096×2400の高解像度ビデオ規格

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