「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」映画館で公開スタート

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【2011年5月14日 アストロアーツ】

プラネタリウム番組「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が映画化、5月14日から全国で上映が始まる。映画用に新しく編成された「HAYABUSA」で、1年前の帰還に思いをはせよう。


(映画「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」より1シーンの画像)

映画「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」より。クリックで拡大(提供:© 有限会社ライブ © 「はやぶさ」大型映像制作委員会)

(上坂浩光監督のトークショーの画像)

試写会の後、上坂浩光監督によるトークショーが行われ、インターネット配信サイト「USTREAM」で生中継された(撮影:星ナビ編集部)

(上坂浩光監督の画像)

オーストラリアの砂漠で「はやぶさ」の帰還を迎えた時の様子について、「『はやぶさ』の爆発の光は、僕らの影が地面に映るぐらい強いものでした」と、体験を語る上坂監督(撮影:星ナビ編集部)

2009年から公開が始まり、現在も全国で投影されている全天周番組「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」。小惑星探査機「はやぶさ」の60億kmにもおよぶ旅を全編にわたるCG映像とナレーションで追いかけたドキュメンタリーで、科学的、技術的な視点からのわかりやすさと情感をこめた演出により人気を博している。

その「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」が劇場映画となって、5月14日(土)より全国66か所の映画館で公開がスタートする。公開に先立って「ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい」(神奈川県横浜市)で試写会が行われ、抽選によって選ばれた250名余りの観客が招待された。

もともとがプラネタリウム用に作られた全天周映像のため、すべてのシーンを映画スクリーン用に再編成している。プラネタリウムで見たという人はそういった部分の違いや映画ならではの描かれ方を楽しむのもおもしろい。迫力や立体感は全天周と比べても遜色ない。音響の臨場感が演出をいっそう効果的に盛り上げ、クライマックスシーンではあちこちで目頭をぬぐう姿が見られた。

45分の本編上映後にトークショーを行った上坂浩光(こうさかひろみつ)監督は「『はやぶさ』は工学的・理学的な成果をたくさんあげたけれど、それ以上に、『はやぶさ』を応援していた皆さんとの間に大事なものを残してくれたと思っています。作品を見てそんなことを感じていただければ嬉しい」と、「はやぶさ」と本作にかける熱い思いを語った。

「はやぶさ」が火の玉となって燃え尽きたあの日、心に宿った「大事なもの」をもう一度燃え上がらせるために、ぜひとも映画館へ足を運んでほしい。

来年にかけて「はやぶさ」をテーマとした映画が何作か製作されているが、その第一弾にふさわしい力強い幕開けとなった。

〈上映情報〉

「はやぶさ HAYABUSA BACK TO THE EARTH」
5月14日(土)よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて全国ロードショー
配給:角川映画フィルムインク

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