日本の補給機、国際宇宙ステーションに結合

【2009年9月18日 JAXA

日本時間18日午前10時49分、日本の宇宙ステーション補給機(HTV)の技術実証機が、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームを使ってのドッキングに成功した。


ISSのロボットアームにとらえられたHTVのようす

ISSのロボットアームにとらえられたHTV技術実証機(提供:NASA)

共通結合機構に取り付けられたHTVのようす

共通結合機構に取り付けられたHTV技術実証機(提供:NASA)

HTVは、ISSへ補給物資を運ぶために日本が開発した無人の輸送機。

HTVの技術実証機(初号機)は、9月11日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、これまで約1週間、ISSを目指して軌道を周回していた。

本日(18日)午前4時27分にHTV技術実証機はISSとの結合ポイントに到着、その後ISSに対して停止し、エンジンを止めた。

続いて、午前4時51分ごろにISSの乗組員が操作するロボットアームがHTV技術実証機をとらえた。午前7時26分にISSの共通結合機構に取り付けられ、電力および通信系統が接続されるなどして、10時49分にISSとの結合を無事完了した。

なお、明日からHTV技術実証機搭載している約4.5トンの物資の移送が始まる予定で、その後には、ISSからの離脱や大気圏への再突入が待っている。

《宇宙航空研究開発機構 理事長談話》

〜宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機と国際宇宙ステーションとの結合成功について〜

平成21年9月11日にH-IIBロケット試験機によって種子島宇宙センターから打ち上げられた宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機が国際宇宙ステーション(ISS)との結合に、本日9月18日10時49分(日本時間)に無事成功しました。

HTV技術実証機はISSロボットアームを用いた日本独自の方式によってISSに結合し、これによりISSへの物資輸送の準備が整いました。

ISSへの結合成功により、ミッションの重要な山場を越えることができました。引き続き、予定している物資移送、ISSからの離脱、及び大気圏への再突入運用を着実に成功させるべく取り組んでまいります。

平成21年9月18日 宇宙航空研究開発機構 理事長 立川敬二