野口聡一さん宇宙へ、スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ成功

【2005年7月27日 NASA News

日本人宇宙飛行士野口聡一さんが搭乗したスペースシャトル「ディスカバリー号」(STS-114/国際宇宙ステーション組立再開ミッション(LF-1))が日本時間7月26日午後11時39分にフロリダ州NASAケネディ宇宙センターから無事打上げられた。

(スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ時の画像 1) (スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ時の画像 2)

スペースシャトル「ディスカバリー号」打ち上げ時の画像。クリックで拡大(提供:NASA/KSC)

2年半ぶりに打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」は、7人のクルーを乗せ現在順調に飛行を続けている。打ち上げの様子は、地上に設置されたカメラや、上空の航空機に搭載されたカメラおよびレーダーシステムで監視された。また、メインエンジンの切り離し後には、野口聡一、アンディー・トーマス両飛行士が、ビデオカメラを手に取り、外部タンクの様子が撮影された。さらに、延長アームなどや翼に搭載されたセンサーを用いて、翼の損壊を含めた異常の有無を確かめる予定である。2003年2月1日、大気圏突入の際に空中爆発を起こしたコロンビア号以来のスペースシャトル打ち上げということもあり、安全対策には万全を期している。

ディスカバリー号の宇宙滞在は、8月7日までの12日間。その間、国際宇宙ステーションにドッキングし、水などの物資の補給と、部品の修理や交換を行う。また、コロンビア機事故後に導入された安全対策や断熱材補修技術を検証する。野口さんは、これらのミッションのために合計3回の船外活動を行う予定だ。