ホイヘンスの切り離し完了、タイタンのお天気と七色の層の画像公開

【2004年12月30日 ESA News (1) / Cassini-Huygens News (2) / (3)

7年間、計12.5億キロメートルの太陽系の旅を終え、土星探査を続けている探査機カッシーニから、子探査機ホイヘンスの切り離しが24日夜(日本時間25日昼)無事に行われた。タイタンは、土星の衛星の中でもっとも大きく、同時にもっとも神秘に満ちた衛星で、38億年前の地球と似た環境をもっていると考えられており、いよいよ人類史上初の探査のメスが入ることになる。

(ホイヘンス切り離しに備えるカッシーニの想像図) (タイタンの大気圏上層部を下降するホイヘンスの想像図)

(上)ホイヘンス切り離しに備えるカッシーニの想像図、(下)タイタンの大気圏上層部を下降するホイヘンスの想像図(提供:(上)NASA/ESA、(下)ESA-D. DUCROS)

今後、ヨーロッパ宇宙機関の専門家らは、カッシーニ経由で地球にデータが届けられる感動の瞬間をじっと待つことになる。現在は休眠中のホイヘンスだが、1月14日にはいよいよタイタンの大気圏に突入し、2時間から2時間半かけてタイタン地表へ下降する。下降中はカッシーニへの送信が継続される。ホイヘンスは大気探査用に設計されているが、着陸の衝撃を乗り越えた場合には、カッシーニとの通信が途絶えるまで、さらにもう2時間データを送り続けることになっている。


七色のタイタンの層

(カッシーニの発見したタイタンのもやの層)

カッシーニの発見したタイタンのもやの層(提供:NASA/JPL/Caltech)

カッシーニによって、タイタンに驚くほどたくさんの層が発見された。画像は、実際に見えるもやの色と同様に色づけされたもの。この層は、タイタン上空数百キロメートルに広がっている。


タイタンのお天気

(タイタンの雲を捉えた赤外線画像)

タイタンの雲を捉えた赤外線画像(提供:NASA/JPL/Caltech)

カッシーニが赤外線で捉えたタイタンの南の領域の画像から、タイタンでは天気の変化がおきている証拠が得られている。疑似カラーのこの画像のうち、左は10月26日に20万キロメートルの距離から撮影されたもので、右はその7週間後の12月13日に22.5万キロメートルの距離から捉えられた画像だ。両画像を比較することで、青白い色で示されている雲が7週間後に現れてきたことがはっきりとわかる。