ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、宇宙に浮かぶダイヤモンド・ブレスレット

【2004年4月24日 HubbleSite NewsCenter

NASAのハッブル宇宙望遠鏡によって、ダイヤモンドが散りばめられたブレスレットを思わせる姿をした銀河が捉えられた。

(リング銀河AM 0644-741の画像)

リング銀河AM 0644-741。クリックで拡大(提供:NASA、ESA、and The Hubble Heritage Team (AURA/STScI)、謝辞:J. Higdon (Cornell U.) and I. Jordan (STScI))

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ14周年を記念するものとして公開されたものだ。青く明るい輝きを放つ星団のリングが黄色っぽい銀河の中心核を包み込んでいるようすが、見事に写し出されている。

このAM 0644-741という銀河は南天のかじき座にあり、われわれから3億光年かなたにある。リングの直径は15万光年もあり、天の川銀河系よりも大きい。AM 0644-741はリング銀河というタイプに属する銀河だが、リングは銀河の衝突によってできたものだ。以前は通常の渦巻き銀河だったが、銀河の衝突の際に水面の波紋が広がるように星やガスが外側へと動かされた。そしてそこでガス雲がぶつかったり圧縮されたりして新しい星々が誕生したのである。リングの色が青いのは、新しく誕生した若い高温の大質量星が多いためだ。

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