富士写真フイルム、FinePix F710を発表、米PMAでFinePix S3 Proを展示

【2004年2月17日 アストロアーツ】

富士写真フイルム株式会社は、広いダイナミックレンジを特徴とするスーパーCCDハニカムIV SRを搭載した「FinePix F710」を3月中旬から発売すると発表した。

(FinePix F710の商品画像)

FinePix F710(提供:富士写真フイルム)

スーパーCCDハニカムIV SRは、面積が大きく感度が高いS画素と、面積が小さくダイナミックレンジを広げるためのR画素の「ダブル画素構造」を採用し、これらの画素の信号を最適に組み合わせて画像を形成することで、白とび・黒つぶれに強く、ネガフィルムに迫るなめらかな階調表現を実現したとする富士写真フイルム独自のCCDである。「F710」は昨年発売された「F700」と同様なCCDを搭載しているが、出力される画像はより低ノイズでヌケの良い発色に改良されているという。CCDは1/1.7型で有効画素数は620万画素(S画素:310万画素、R画素:310万画素)、CCDから書き出されたデータを圧縮せずにそのまま記録するCCD-RAWモードも搭載(一部機能制限あり)。横長のワイド液晶モニターや、32.5mm〜130mm(35mmフィルム換算)の光学4倍ズームレンズ、さらにマニュアル機能の使いやすさも特徴としている。価格はオープン(店頭予想価格は5万円台)。

(発表会のようす)

S3 ProをPMAで展示したことを報告する電子営業事業部の青木良和氏。富士写真フイルム新製品発表会にて

(FinePix S3 Proの商品画像)

FinePix S3 Pro(提供:富士写真フイルム)

発表会の中で、電子営業事業部営業部長の青木良和氏は、先日ラスベガスで開催されたPMA2004の会場で、まだ完全に動作する実機ではないが、レンズ交換式一眼レフタイプのデジタルカメラ「FinePix S3 Pro」を展示した、と報告した。23.0mm×15.5mmのスーパーCCDハニカム SR(S画素:617万画素、R画素:617万画素)を搭載して今秋に登場する予定のようだ。

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