情報トピックス(2002年9月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。

2002/09/27

10月3日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

(103) Hera による恒星食。10月3日(木)5時15分、九州、四国、中国、近畿地方で見られる。
恒星は TYC 1303-00491-1(赤経 05h50m58.670s,赤緯 +17°30' 20.15"(J2000)、10.7等、おうし座130番星の東 00°52')
1.7等の減光で、継続時間は最長9.3秒

10月5日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

(350) Ornamenta による恒星食。10月5日(土)4時49分、南西諸島で見られる。
恒星は TYC 0108-01192-1(赤経 05h18m32.171s,赤緯 +05°31'07.85"(J2000)、10.4等、 オリオン座γ星(ベラトリクス)の南西 01°50')
2.8等の減光で、継続時間は最長23.3秒

2002/09/26

● 小松左京さん、小惑星の名に 「ちょっと恥ずかしい」(asahi.com : 科学・自然ニュース)
● 小惑星:小松左京さんの名称に 群馬アマ天文家が発見(Mainichi INTERACTIVE)
● 小惑星に作家・小松左京さんの名前(Yomiuri On-Line/社会)

群馬県のアマチュア天文家小林隆男さんが1993年12月に発見した小惑星(小惑星番号 6983)が、作家・小松左京さんの名前をとって「Komatsusakyo」と命名されることになった。

2002/09/25

写真投稿:「いて座の新星 V4743 Sgr」

成蹊高校天文気象部撮影。クリックで拡大。

(いて座の新星の写真)

(データ)日時:2002年9月24日 19時10分、露出 5秒
撮影地:東京都武蔵野市
機材等:高橋 FS-152(F8)、エルデ光器 GX-1赤道儀、SBIC ST-9E冷却CCDカメラ(-10度に冷却)、Johnson/Cousins(Bessel) BVRフィルター使用
Bバンドの写真 / Vバンドの写真 / Rバンドの写真

アストロアーツニュース:2002/09/24 - 長谷田さん、いて座に肉眼等級の新星を発見(NAOニュース)

2002/09/24

写真投稿:「長谷田さんが発見されたいて座の新星」

江上勝典さん(福岡県青少年科学館 天文ボランティア)撮影。クリックで拡大。

(いて座の新星の拡大写真) (いて座の新星の広角写真)

(データ)日時:2002年9月23日 21時22分〜31分、露出 60秒
撮影地:福岡県八女市
機材等:ペンタックス 75ED + XL40、ニコン クールピクス995(ISO 100程度、1枚目の拡大写真はズーム側、2枚目の広角写真はワイド側)、ステライメージで画像処理
●撮影者コメント:先日のもうひとつのいて座新星とは明るさや色が違います。

アストロアーツニュース:2002/09/24 - 長谷田さん、いて座に肉眼等級の新星を発見(NAOニュース)

写真投稿:「超新星 SN2002fk」

takimotoさん撮影。クリックで拡大。

(銀河 NGC1309と超新星 SN2002fkの写真)

(データ)日時:2002年9月23日 23時30分〜、露出 120秒×10枚コンポジット
機材等:31cm反射直接焦点、MUTOH CV-04 冷却CCDカメラ、ビニングあり、ステライメージ3で画像処理
●撮影者コメント:NGC1309に出現した極超新星SN2002fkを月光の中で撮影しました。随分と明るく、銀河本体中心部と比べても非常に明るく、感動しました。なお、低空のため、ガイドが悪くなってしまいました。

アストロアーツニュース:2002/09/20 - 明るい超新星2002fkを串田さんが発見(VSOLJニュース)
アストロアーツニュース:2002/09/19 - 串田麗樹さん、また超新星を発見(NAOニュース)

9月27日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報

(639)Latona による恒星食。9月27日(金)4時3分、関東北部〜東北南部、北陸地方で見られる。
恒星は TYC 1749-00491-1(赤経 01h37m29.469s,赤緯 +23°44'50.69"(J2000)、11.3等、うお座φ星とおひつじ座β星の中間付近)
1.3等の減光で、継続時間は最長8.4秒

2002/09/20

● かに星雲の動画(Chandra Photo Album)

おうし座の超新星残骸 M1・かに星雲を、X線観測衛星チャンドラとハッブル宇宙望遠鏡で長期間観測して作られた動画が公開された。中心のパルサー(中性子星)から外側へ向かって、光速の半分ほどの速度で物質や反物質が吹き出しているダイナミックな動画が見られる。

(かに星雲中心部の連続写真)
クリックするとチャンドラのサイトへ(提供:NASA / CXC / ASU / J.Hester et al.)

写真投稿:「太陽黒点」

群馬県高崎市の松島繁雄さん撮影。クリックで拡大。

(太陽黒点の写真)

(データ)日時:2002年9月19日 15時2分、露出 1/431秒
撮影地:群馬県高崎市
機材等:BORG miniBORG50 + LV9mm、ニコン クールピクス4500(ISO 100)、Kenko ND400フィルター 2枚使用、カメラ用三脚使用、ステライメージ3にて画像処理
●撮影者コメント:最近購入したミニボーグで太陽黒点を撮影しました。ND400を2枚とカメラ用三脚の簡易撮影です。

2002/09/18

写真投稿:「いて座の新星」

江上勝典さん(福岡県青少年科学館 天文ボランティア)撮影。クリックで拡大。

(いて座の新星の写真)

(データ)日時:2002年9月17日 21時41分、露出 60秒
撮影地:福岡県八女市
機材等:ペンタックス 75ED + XL40、ニコン クールピクス995(ISO 100程度、ズーム側)、ステライメージで画像処理
●撮影者コメント:スカイセンサーにて導入しました。新星らしい赤い星が写っています。

アストロアーツニュース:2002/09/17 - チリの Liller, いて座に新星らしき天体を発見(VSOLJニュース)

写真投稿:「アンドロメダ大銀河」「二重星団」「プレアデス星団」「オリオン大星雲」

熊本県長洲町の林伸彦さん撮影。クリックで拡大。

(M31の写真) (h-χの写真) (M45の写真) (M42の写真)

(データ)日時:2002年9月14日 (1枚目)4時8分19秒 露出 3分、(2枚目)1時23分20秒 露出 3分、(3枚目)2時50分19秒 露出 3分、(4枚目)3時30分34秒 露出 3分 と 3時27分9秒 露出 30秒 の2枚コンポジット
撮影地:宮崎県 五ヶ瀬ハイランドスキー場
機材等:ニコン D100(ISO 800、ノイズリダクション ON)、タカハシ ε-160(530mm F3.3、撮影画角はD100の場合約795mm)、タカハシ EM-200にてノータッチ自動追尾
●撮影者コメント:シーイングは悪い状況下でしたが、タカハシのε-160でなかなかの画像が撮れました。300mmF2.8の画像(9日掲載分)よりワンランク上の画像です。銀塩にかなり近いレベルのものだと思います。D100の画像では一番迫力あるものです。

2002/09/17

写真投稿:「いて座σ星の食」

沖縄県大宜味村の田子十兵衛さん撮影。15日に見られたいて座σ星の食(月からの出現直後)。クリックで拡大(縮小画像のマーカーはアストロアーツによる)。

(月から出現したいて座σ星の写真)

(データ)日時:2002年9月15日 19時ごろ
撮影地:沖縄県大宜味村
機材等:ビクセン GP赤道儀・ノータッチガイド、ビクセン ガイドスコープ60M(f=700mm F11)、直焦点(改造Tリング使用)、WAT-N100(設定感度:30%レベル)、VTRをパソコンに直接取り込み(VA1000ビデオキャプチャカード、AV端子、カラー画モード)
画像処理:良好な1枚より、フォトショップ5.0.2で処理、RGBモードで取込ノイズが強く入った青画像(B画像)を破棄、モノクロに画像モードを切替、USMフィルタ、JPGにして仕上げ
●撮影者コメント:沖縄は好天に恵まれたので観測しました。準備に手間取り、出現時刻をかなり過ぎての撮影になってしまいましたのが残念ですが、なんとか絵になりました。

2002/09/11

ハッブル宇宙望遠鏡の後継機の名前は「ジェームズ・ウェッブ」
● NASA、ハッブル望遠鏡の後継機製造で米企業と契約(asahi.com : 科学・自然)
● NASA、2010年に次世代宇宙望遠鏡打ち上げ(Yomiuri On-Line/社会)

ハッブル宇宙望遠鏡の後継機の名前は、NASAの第2代局長 James E. Webbにちなんで名付けられることが発表された。主鏡は6mクラスで2010年に打ち上げ予定。

ゴダード宇宙センター: NASA ANNOUNCES CONTRACT FOR NEXT-GENERATION SPACE TELESCOPE NAMED AFTER SPACE PIONEER

2002/09/10

● H2A3号機、打ち上げに成功(asahi.com : 社会)
● H2Aロケット:衛星2基を軌道投入 初の打ち上げ成功(Mainichi INTERACTIVE 社会)
● H2A、打ち上げ成功(Yomiuri On-Line/社会)

H-IIAロケット3号機が17時20分、種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケット本体の打ち上げは3回連続の成功となる。2基の衛星(DRTS、USERS)の分離にも成功し、秋頃に予定されているH-IIA事業の民営化にもはずみがつきそうである。

宇宙開発事業団: DRTS/USERS宇宙機/H−IIA・F3の打上げ結果について
宇宙開発事業団: DRTS/USERS 宇宙機/H-IIA・F3の打上げ結果について(速報)

2002/09/09

写真投稿:「アンドロメダ大銀河」「二重星団」「プレアデス星団」「オリオン大星雲」

熊本県長洲町の林伸彦さん撮影。クリックで拡大。

(M31の写真) (h-χの写真) (M45の写真) (M42の写真)

(データ)日時:2002年9月9日 (1枚目)0時44分58秒 露出 3分、(2枚目)2時4分5秒 露出 2分30秒、(3枚目)2時29分50秒 露出 2分30秒、(4枚目)3時49分45秒 露出 2分30秒
撮影地:福岡県星野村
機材等:ニコン D100、Aiニッコール ED300mm F2.8、ISO 800、タカハシ EM-200にて自動追尾
●撮影者コメント:(秋から冬の天体が)D100でどのように写るか撮影してみました。銀塩レベルにはまだまだかないませんが天体用として使えるレベルになってきたと実感いたしました。

● コストは半分、搭載量は3割増 「ポストH2A」で目標(asahi.com : 科学・自然)

H-IIAロケットの次世代ロケット開発の検討が始まった。打ち上げ費用をH-IIAの約半分の85億円まで削減する一方で、搭載できる人工衛星の重量を3割増やし、信頼性も向上させるなどの性能アップも目指す。

2002/09/05

● 日本版スペースシャトル実験へ 10月にクリスマス島で(asahi.com : 社会)
● スペースシャトル: 日本版開発に向け 小型機で実験へ(Mainichi INTERACTIVE ニュースセレクション)

宇宙開発事業団などが、日本版スペースシャトルの開発に備え、10〜11月頃に小型実験機を飛ばすことを発表。急角度での進入・着陸システムの検証などを行う予定。

宇宙開発事業団: 高速飛行実証フェーズI飛行実験について

● 学生の手作り衛星秒読み すきまに便乗、小さく安く(asahi.com : 科学・自然ニュース)

千葉工業大学の学生たちが開発した手作りの衛星が、早ければ11月にもH-IIA 4号機で打ち上げられる。くじらに取り付けた発信機からの信号を集めてくじらの生態を探る衛星で、実用衛星を載せたあとのわずかなすきまに積み込まれる。