3月25日に起こる小惑星Feodosiaによる恒星食の改良予報

【2002年3月22日 せんだい宇宙館

小惑星による恒星食の予報をお届け申し上げます。3月25日の小惑星(1048)Feodosia による TYC 2411-00627-1(mag 10.3)の掩蔽のIOTA による改良予報が発表されました。観測の可能な方は是非ご協力頂きたくお願い申し上げます。また、近隣の方々にも呼びかけをお願い申し上げます。

この予報は、ファインダーチャートとともに、以下のページにおきました。http://www2.synapse.ne.jp/uchukan/

■ 2002.03.25 19h09m JST

恒星  :TYC 2411-00627-1
        赤経 05h 30m 29.125s,赤緯 +35° 30' 19.84"(J2000) 10.3等
        ぎょしゃ座M38星団の南東
小惑星:(1048)Feodosia  15.5等
減光  :約 5.2等  継続時間は最長 3.7秒
掩蔽帯:関東地方北部,東北地方南部
ランク:33ポイント
(ランク=減光の観測される可能性を示す指標。高ポイントほど確率が高い。)

宵の薄明中に起る現象です。掩蔽帯の幅は 71km。掩蔽帯の誤差(1σ)は、掩蔽帯の幅の +/-203% と発表されています。減光の継続時間は最長で 3.7秒です。

改良予報の在所: http://www.oz.net/~stevepr/Asteroids/asteroid.htm

観測に成功されましたら、是非、国立天文台相馬充氏 または、せんだい宇宙館早水勉までご報告をお願いいたします。観測されましたデータは、IOTA,国立天文台,海上保安庁水路部,東亜天文学会 他、広く公開され星食の研究に役立てられます。

必要なデータは、

  1. 観測者氏名
  2. 観測地および観測地の経緯度
  3. 観測開始と観測終了の時刻
  4. 減光が観測されたか? 減光が観測されなくとも重要なデータです。
  5. 減光がおきた場合の時刻:減光開始の時刻および減光終了の時刻
  6. 観測機材
  7. 時刻保持の方法

です。観測は眼視によるものでも重要なデータとなりますが、可能な方は、是非ビデオによる観測をお願いいたします。時刻保持のためには、極力、GPS時計、短波時報(外国)などの正確な時報を用いてください。固定電話による117時報も0.03秒程度の信頼性があります。携帯電話の時報、電波時計、は遅れが大きいので避けてください。

星食観測は多くの観測者により成立するものですので、この種の現象を通じて、天文仲間のフレンドシップの広がることを期待しております。

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