ふたご座流星群、例年並みの出現か?

【2001年12月14日 アストロアーツ】

しし座流星群大出現の感動がいまだ冷めない昨今だが、流星群の世界ではすでにふたご座流星群が活動中だ。太陽黄経より、通常の極大が 14 日の白昼と予想されていたが、この直前となる 14 日の未明には、1 時間あたり 50〜60 個程度の出現が確認されている。実際の出現数の動向に関しては、関連研究機関の発表を待ちたいが、少なくとも例年並みの活発な活動が見られているようだ。

今年のしし座流星群と比較すると見劣り感は否めないが、しし座流星群は別格。しし座流星群とは異なり、ふたご座流星群の出現数は緩やかに増減するので、極大の予想時刻はは過ぎたとはいえ、この週末もじゅうぶん楽しめるだろう。ちょうど月明かりの影響もなく、また放射点のあるふたご座はほぼ一晩中見えるので、ぜひとも注目したい。

(しし座に流れたふたご座流星群の写真)

ししの額を貫く流星。クリックで拡大(写真提供:川村 晶 さん)

<写真データ>

「ふたご群 2001〜目立ちすぎたししに一撃?〜」
撮影者/川村 晶
撮影地/群馬県鬼石町
撮影日時/2001 年 12 月 14 日 4 時 45 分〜、露出 5 分
撮影機材等/ニコン F4S + ニッコール 35mm F2(絞り F2.4)、フジクローム プロビア400F(1.5 段増感)、自動追尾

●撮影者コメント:しし座の眉間から後頭部へと抜けるふたご群。まるで、目立ちすぎたししを射抜くようにも見える。