[新製品] GPS搭載自動導入望遠鏡「Celestron NexStar 11 GPS」

【2001年2月19日 Celestron

NexStar 11 GPS

アメリカ・セレストロン社は、GPS (Global Positioning System; 地球測位システム) を搭載した大口径自動導入望遠鏡「NexStar 11 GPS」を発表した。

これまでの自動導入望遠鏡は、自動導入を行なう前の望遠鏡の初期化作業がやや煩雑という欠点があった。しかし、「NexStar 11 GPS」では、GPSと電子コンパスにより望遠鏡の位置・方位、正確な現在時刻を自動で検出するため、電源を投入してすぐ、望遠鏡をホームポジション (北向きの水平など) に向けるなどの作業無しに、全自動で基準星を導入することができる。ユーザーが行なう初期化作業は、粗導入された基準星を正確に視野中心に合わせてやるだけだ。

光学系は、口径11インチ (280mm) のシュミット・カセグレン式、焦点距離2800mm、口径比F=10。鏡筒の素材にカーボンファイバーを採用し、軽量化を計っている。

重量は鏡筒ユニットが約29キログラム、三脚が約12キログラム。

天体データベースには5万天体以上を収録、RS-232C端子経由でパソコン側と接続して望遠鏡を制御することももちろん可能となっている。

発売時期・価格はともに未定。