地球をスイングバイする探査機に謎の力が働いている!?

【2000年11月30日 Space.com News (2000.11.26)

電波天文学者のチームが、最近に地球をスイングバイ (惑星の重力を利用した加速と軌道変更) した3機の探査機 (1990年12月: 木星探査機ガリレオ, 1998年1月: 小惑星探査機NEAR, 1999年8月: 土星探査機カッシーニ) の軌道を分析したところ、その全てに予測以上の加速が加わっていることがわかった。(ガリレオは1992年12月にも地球をスイングバイしたが、このときは地球との距離が近すぎたため正確な軌道観測ができなかった。)

2001年1月にはNASAの彗星・宇宙探査機「スターダスト」が地球をスイングバイする予定で、そのときには精密な軌道観測がなされる予定。

スターダストの状態監視の責任者であるDonald Brownlee氏 (ワシントン大学) によると、最も興味深い可能性は、重力が持つ未知の要素の影響というシナリオであり、もしそれが正しければ驚異的な発見になるという。