教育衛星「スターシャイン2」が準備中。参加校を募集中

【2000年9月21日 Project Starshine (2000.8.12)

「スターシャイン2」衛星の打ち上げが準備中だ。これは、世界中の子供達が磨いた鏡を球形の表面いっぱいに貼り込んだミラーボール状の小型衛星。衛星自体は光を放たないが、表面を覆う鏡が太陽光を強く反射するため、数秒〜数十秒間隔で明るく瞬きながら夜空を横切っていくようすが地上から容易に観測できる教育目的の衛星である。同様の衛星である初代「スターシャイン」は1999年6月5日にスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-96)から放出され、2000年2月21日に地球大気に突入し燃え尽きた。

スターシャイン2は当初、2001年6月ごろのスペースシャトルミッションSTS-107による軌道投入を予定していたが、STS-107ではスターシャイン2の放出軌道がおよそ高度265キロメートルに制限されてしまい、この場合スターシャイン2は23日間ほどしか飛行できないことが判明した。そこでNASAとの交渉の結果、STS-107の代わりにSTS-108により軌道投入する方向になった。2001年10月中旬に予定されているSTS-108は国際宇宙ステーション(ISS)に向けたフライトであり、スターシャインの投入軌道は高度およそ390キロメートルとなり、これなら6か月〜8か月飛行できる。また、赤道に対して51.6度も傾斜した軌道になるため、ほぼ全世界から観測可能となる。

現在、鏡磨きおよび観測に参加する学校の募集が行なわれており、スターシャイン2参加申し込みフォーム(英文)から申し込むことができる。もちろん、日本からも参加可能なので、学校関係者の方はぜひ参加を検討してほしい。9月20日現在、残っている鏡磨きキットは約300セットだが、申し込みが殺到しているようなので、できるだけ早期に申し込んだ方が良いだろう。また、軌道測定だけの参加も可能だ。

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