Kistler航空宇宙社、2002年の新型打ち上げ機完成を目指す

【2000年9月7日 Yahoo! NEWS / ロイター (2000.9.6)

新型の打ち上げ機を開発中のアメリカのKistler航空宇宙社は、2002年初頭の初打ち上げを目指している。

NASAのアポロ計画のチーフを歴任したGeorge Mueller氏が会長(CEO)を務める同社は、1993年から低コストでの打ち上げが可能な再使用型打ち上げ機「K-1」を開発してきた。「K-1」による打ち上げコストは、現行の打ち上げサービスに比べて遥かに低くなると見積もられている。1998年4月には、オーストラリア南部のウーメラを射場として利用する許可をオーストラリア政府から得た。

同社は当初、1998年終わりに初の試験打ち上げを行ない、1999年には最初の商用打ち上げを行なうことを目標としていたが、資金確保の困難により打ち上げは延期されていた。それが最近、3回計画されている試験打ち上げに必要な10億アメリカドルの出資公約を取り付けることに成功した。すでに、台湾の中国開発産業銀行(China Development Industrial Bank; CDB)とアメリカ最大手の防衛・航空宇宙企業ノースロップ・グラマン社がKistler社へ出資を行なうことを表明している。

Kistler社のフライト・オペレーション・ディレクターであるCurt Johnston氏によると、来年1月までに資金が揃えば、今から10か月〜14か月の間に初の試験打ち上げが可能という。