ソユーズ・ロケット、2基の「クラスター2」衛星を打ち上げ成功

【2000年7月18日 space.com (2000/7/16)

7月16日、2基の「クラスター2」衛星(ヨーロッパ宇宙機関向け)を積載したソユーズ・ロケット(「フレガット」上段ユニット搭載版)が、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から無事打ち上げられた。当初は7月15日打ち上げの予定だったが、15日の打ち上げは発射台とロケットの接続問題から、直前に中止され、16日の打ち上げとなった。

2基の「クラスター2」衛星は現在、衛星自身のエンジンを用いて最終的な軌道を目指している。今後1週間に5回の重要な軌道変更を経て、最終的には南北両極上空を通過する、最大高度119,000km、最低高度19,000kmの楕円軌道に到達することになる。

「クラスター2」は、太陽から放出された粒子が、地球磁気圏に与える影響を観測するための科学衛星。4基が連動して観測にあたる。今回打ち上げられた2基に加え、残る2基は8月9日に同型のソユーズ・ロケットにより打ち上げられる予定になっている。その後しばらくの調整期間を経て、12月から本格運用がはじまる。