地球を接近通過する小惑星が偶然発見された

【2000年7月11日 BBC News (2000/7/10)

地球の近くを通過する新たな小惑星がアメリカ・マサチューセッツ州フィッチバーグの天文学者、Leonard Amburgey氏によって偶然発見された。

氏は7月2日、コンピュータ制御の望遠鏡に誤った座標値を入力し、その結果偶然にも直径3kmほどの小惑星を発見した。この小惑星にはケンプリッジの小惑星センターにより2000 NMという仮符号が与えられた。地球に接近するが、衝突の危険は無い。

観測者達によると、この小惑星は過去1年間に発見された地球近傍小惑星(NEA)のなかでは最も明るいという。

この小惑星は座標値の入力ミスというアクシデントによって、たまたま発見されたが、小惑星捜索を専門とする、6つの捜索プロジェクトによる捜索からは洩れていた。

この小惑星は現在、地球から約2200万kmの距離にある。7月末には地球の公転軌道の内側に入り、8月末に太陽に最接近する。