アメリカの静止気象衛星GOES-L、打ち上げ成功

【2000年5月8日 FLORIDA TODAY Space Online (2000/5/4)

5月4日、ケープ・カナベラル空軍基地から静止気象衛星GOES-Lを搭載したアトラス2型ロケットが無事打ち上げられた。今回の成功によりアトラス2型ロケットは49回連続で打ち上げに成功したことになる。GOES-Lは今後2週間かけて高度35,900kmの静止衛星軌道に到達し、その後はGOES-11と改名される。

アメリカ全土をカバーするにはアメリカ東Surface用・西Surface用の2機の静止気象衛星が必要であり、現在は1994年打ち上げのGOES-8がアメリカ東Surfaceを監視しており、1997年打ち上げのGOES-10がアメリカ西Surfaceを監視している。この他、1995年打ち上げのGOES-9が軌道上にあるが、技術的問題を抱えており、緊急時のバックアップ用となっている。

今回打ち上げられたGOES-Lは、GOES-8またはGOES-10が故障した場合それと交代するためのバックアップ衛星。特にGOES-8すでに5年の設計寿命を上回って運用されているため、故障の危険は大きく、6月からのハリケーンのシーズンを迎えるにあたってバックアップ衛星の存在は重要。

なお、GOES-Lはロケットの問題から1年以上も打ち上げが遅れていた。

<リソース>

<関連ニュース>