日本天文学会 2000年春季年会で天文教育フォーラム開催(一部訂正)

【2000年3月29日 (3月30日一部訂正)】

※29日にお知らせしたものは、「ジュニアセッション」と「天文教育フォーラム」の時間が逆になっておりました。お詫びして訂正させていただきます。


日本天文学会 2000年春季年会」が2000年4月3日(月)から5日(水)までの3日間、東京大学理学部(東京都文京区本郷)にて開催される。これは、日本における天文学に関する最大の研究発表会であり、天文学のあらゆる分野に関わる非常に多数のセッションが行われる。

講演の聴講は基本的に有料だが、4月3日(月)にB会場(理学部4号館 1220教室)で行われる「ジュニアセッション」(16:00〜18:00)および「天文教育フォーラム」(18:00〜19:30)のみであれば無料で聴講できる。

今回初めて設けられた特別セッション「ジュニアセッション」では、中学生・高校生による天文研究の成果が発表される。「光害 −美しい星空をとりもどす−」「天文好きな中・高校生をとりまく環境」といった身近なことに関する研究から、「大火球のスペクトルの時間変化」「太陽の彩層におけるアルヴェーン波の伝播について」といった本格的な天文学研究にいたるまで様々な研究発表が行われる。なお、ジュニアセッションにおいて発表または聴講を行った中学生・高校生は、その他の一般講演も無料で聴講できるという特典がある。

また「天文教育フォーラム」は、教育現場においては実際に夜間に天体観測を行うことが難しく、また室内で出来る実験も限られているという現状への憂慮から設けられたもので、「天文学の室内実験」と題されており、天文学の室内実験・教具・教材を広く紹介することを目的としている。これはいわば「天文学の隠し芸」「大道芸人大会」で、「BSアンテナを使った電波望遠鏡」「マジックでみせるブラックホール」など、数々のユニークな実験が紹介される。

全ての講演の聴講は事前申し込み不要で、当日受付可能。無料セッションのみ聴講希望の方は、受付においてその旨を申し出て欲しい。またジュニアセッションに参加する中学生・高校生の方は、自分が中学生・高校生であることも同時に伝えるようにお願いしたい。

春季大会の開催に先立ち、4月2日(日)14:00〜17:00には、「新しい望遠鏡が見た初めての宇宙」という題で「富士山頂サブミリ波望遠鏡」と「すばる望遠鏡」について、一般向けの公開講演会が行なわれる。こちらも事前申し込み不要かつ無料で、誰でも自由に聴講することができる。ただし、来場者多数となった場合は入場制限もあり得るそうなので、早めに会場に行くと良いだろう。

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日本天文学会