太陽コロナからの質量放出を予報する新しい手法

【2000年3月10日 CNN (2000/3/9)

太陽観測機SOHOは太陽内部から外部の超高温プラズマに伝わる振動により発生した波動を検出することが可能だが、分析の結果、その波動のいくらかに太陽深部での乱れを暗示するある種のパターンが存在することが見つかった。このことから、今までより2週間も前に太陽からの大放出を予報することが可能になるかもしれない。

太陽からの大量の荷電粒子の放出は宇宙飛行士に脅威を与え、通信を妨害し、時には地上に停電をもたらすこともあるため、その予報を行うことは重要だが、現状ではごく短期間の予報しかできない。

なお、今回の手法は米コロラド州の北西研究連盟(Northwest Research Associates)のDouglas Braun氏および米アリゾナ州の太陽物理学研究社(Solar Physics Research Corp.)のCharles Lindsey氏により考え出されたものだ。