核ミサイルを流用したロケットの打ち上げに成功

【2000年1月28日】

1月26日水曜、退役したMinuteman IIミサイルをベースに他の商用ロケットの部品などを組み合わせて作られたMinotaurロケットが、カリフォルニアのSpaceport Systems International社が所有する世界初の民間宇宙港から打ち上げられた。

Minotaurロケットには、JAWSATと呼ばれる複数の衛星を同時に打ち上げるためのアダプターが組み込まれており、アメリカ空軍アカデミーの実験衛星や、アリゾナ州立大学の生徒が製作した衛星など、複数の小型衛星が搭載されていた。

Minotaurロケットは、主な部品が他のロケットからリサイクルされたものであり、通常に比べ30%近くものコストダウンを実現している。ちなみに、今回の打ち上げコストは2,300万ドル程度であったが、将来的にはこれを1,300万ドル程度まで引き下げることが可能という。

なお、今年中盤には空軍のMightSat II.1衛星を搭載した、次のMinotaurロケットの打ち上げが予定されている。

関連リンク
Californian Space Port Opens For Business (Space Daily, 2000/1/26) Recycled rocket roars into space (CNN, 2000/1/27) Minotaur Launches JAWSAT (Space Views, 2000/1/26)