小惑星による恒星食の予報(1月)

【1999年12月25日 佐藤 勲 氏 ONM No.496】

1月の小惑星による恒星の掩蔽予報を掲げます。

 月 日  JST    小惑星       直径継続減光    恒星名   光度  赤経(J2000)赤緯  点
        h  m 番号 名前        km 秒  等               等    h  m  s   ゚  '  数
◯1  8 29 07    7 Iris       200 27  0.1 ACT 0304012 11.1 09 16 09 +08 48.5 99
  1 10 21 34  542 Susana      42  3  3.7 ACT 0257021  9.9 06 27 31 +08 53.7 72
◯1 14 21 02 1143 Odysseus   126  9  3.2 GSC13220254 11.5 06 12 16 +20 11.1 80
  1 30 21 57  375 Ursula     106 25  1.5 GSC28982577 11.7 04 57 06 +41 04.4 85

90点以上の現象は好条件、100点以上の現象は、高い割合で観測に成功しています。 点数の高い現象ほど、改良予報のための位置観測や、現象の観測を優先的に行なって下さるようお願いします。 1mas=0".001です。 ◎,○のついた現象は、新たな改良予報が出なくてもマークして下さるようお願いいたします。

8日(Iris;イリス)
九州・四国地方で見られる可能性が非常に高くなっていますが、わずか0.1等級の減光のため、眼視での観測は困難で、ビデオ、光電管、CCDカメラによる流し撮り観測が必要です。

10日(Susana;ズザーナ)
初期予報では南西諸島方面を通っていますが、北へずれれば、西日本方面で見られる可能性があります。

14日(Odysseus;オディッセウス)
トロヤ群小惑星による掩蔽ですが、小惑星の位置も恒星の位置も誤差が大きいものです。

30日(Ursula;ウルスラ)
初期予報から西へ0〜1σずれた場合に日本を通ります。

2000年の初期予報の掩蔽帯図を、アストロアーツのホームページに掲載の予定です。

参照 2000年の掩蔽の初期予報