小惑星Roswithaによる恒星の掩蔽の改良予報

【1999年9月6日 佐藤 勲 氏 ONM No.466】

USNOでの6月19日から9月3日までの観測によると、9月10日(金)に起こると予報されていた小惑星(615)Roswitha(14.7等)によるACT3108319(9.10等)の掩蔽は、22h37mごろ、日本海付近を通る可能性の高いことがわかりました。 名目上の掩蔽帯は、上海から対馬海峡を通って北海道へ向かっていますが、北海道では、既に超低空で観測不能であり、南へ1〜2σずれた場合に西日本方面で低空で観測される可能性があります。

小惑星の直径は48kmと推定され、現象が起これば、最長6秒間にわたって5.6等の減光が起こります。 恒星の位置は、赤経18h46m07.6s, 赤緯-26゚28'26"で、いて座にあります。

掩蔽帯図掩蔽帯図
9月10日
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この情報は、お近くの観測者にも伝え、なるべく多くの観測が得られるよう御協力下さい。観測報告は、現象が起こらなくても、曇っても、佐藤勲氏(satoois@cc.nao.ac.jp)まで是非御報告下さい。