【特集】明けの明星 金星(2026~2027年)

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2026年の11月ごろから2027年の6月ごろまで、明けの明星の金星が明け方の東の空に見えます。やや低めですが、夜明け空に明るく輝く様子はよく目立ちます。

時おり細い月と並ぶ光景は、とくに美しい眺めです。早起きして観察しましょう。

金星を見つけよう

明けの明星

2026年の晩秋から2027年の初夏まで、金星は「明けの明星」として見えます。明け方の東の空でひときわ明るく輝いているので、一目でそれとわかります。

日の出45分前の高度が10度より高くなる11月上旬から3月中旬までが見やすい時期です。見かけ上で太陽から最も離れる「西方最大離角」を迎えるのは1月4日ですが、日の出前の高度が最も高くなるのは12月中旬で、日の出45分前の高度は約30度になります(高度のデータはすべて東京の場合)。

2026年11月から2027年6月までの、明け方(日の出45分前)の金星の見え方。場所の設定は東京。囲み内は金星の拡大像(正立像)(ステラナビゲータでシミュレーション)。
[YouTube]

2026年10月から2027年10月までの、太陽系内の地球と金星の動き(ステラナビゲータでシミュレーション)。

形が変わる金星

地球・金星・太陽の位置関係により、金星は月のように大きく満ち欠けして見えます。また、月と異なり、金星は見かけの直径も大きく変化します。形や大きさの変化は肉眼ではわかりませんが、倍率が高めの双眼鏡や天体望遠鏡で見るとよくわかります。

» 天体写真ギャラリー「金星」 【2026年】 【2025年】 【2024年】

金星の見え方の変化(2024年12月~2025年3月)

2024年12月から2025年3月までの金星(宵の明星)の見え方の変化(撮影:T-HASHIGUCHIさん)。画像クリックで表示拡大、撮影者名クリックで天体写真ギャラリー(3月撮影分)のページへ。形と直径が大きく変わる様子がわかる。明けの明星のときには「細く大きい」状態から「丸く小さい」状態へと変化していく。

金星に関する現象カレンダー:
細い月と共演/スピカや土星と接近

およそ1か月に1回くらいの頻度で、金星と細い月が並んで見えることがあります。金星の輝きはそれだけでも美しいものですが、地球照(地球で反射した太陽光に照らされ、月の暗い側がうっすら見える現象)を伴った幻想的な細い月と金星が明け方の空に並ぶ光景は、さらに見事な眺めとなります。金星と月の接近は肉眼でもよく見えますが、双眼鏡があるといっそう美しさが際立って感じられることでしょう。

また、金星とスピカ(2026年11月)や土星(2027年5月)などとの接近も起こります。最接近のタイミングだけでなく、その前後の日で並び方が変化していく様子も楽しみです。

地上風景も入れた写真撮影にも、ぜひ挑戦してみてください。空の色や雲の形などは刻一刻と変わっていきます。シャッターチャンスを逃さず、共演を記録してみましょう。

星図(11月7日、細い月と金星が並ぶ)

11月7日の未明~明け方、細い月と金星が並んで見える。画像クリックで表示拡大(ステラナビゲータLiteで星図作成)。

日付 現象備考
11月 7日 細い月(月齢27)と並ぶ未明~明け方
南極などで金星食(日本時間21時ごろ)
11月 8日 細い月(月齢28)と並ぶ
(» 解説)
明け方
11月上旬
~下旬
おとめ座の1等星スピカと大接近
(» 解説)
未明~明け方
最接近10日ごろ
11月12日 留(りゅう)おとめ座
この日を境に、天球上を西→東に動く(順行する)ようになる
11月30日 最大光度-4.9等級
12月 5日 細い月(月齢26)とやや離れて並ぶ未明~明け方
1月 4日 西方最大離角47.0°
1月 4日 細い月(月齢26)とやや離れて並ぶ未明
1月中旬
~下旬
へびつかい座の2等星サビクと接近未明~明け方
最接近24日ごろ
2月 3日 細い月(月齢26)とやや離れて並ぶ未明
1月下旬
~2月上旬
いて座の散光星雲M8干潟星雲と接近未明~明け方
最接近2月5日ごろ
1月下旬
~2月上旬
いて座の散光星雲M20三裂星雲と大接近未明~明け方
最接近2月5日ごろ
2月上旬
~中旬
いて座の球状星団M22と接近未明~明け方
最接近11日ごろ
2月中旬
~下旬
いて座の3等星アルバルダと超大接近未明~明け方
最接近18日ごろ
3月 5日 細い月(月齢26)と接近未明~明け方
4月 4日 細い月(月齢26)と接近明け方
4月 5日 細い月(月齢27)とやや離れて並ぶ明け方
5月 4日 細い月(月齢27)とやや離れて並ぶ明け方
5月 5日 細い月(月齢28)とやや離れて並ぶ明け方
5月上旬
~中旬
土星と大接近明け方
最接近8日ごろ
6月 3日 細い月(月齢27)とやや離れて並ぶ明け方
7月 3日 細い月(月齢28)とやや離れて並ぶ明け方
8月10日 外合太陽と同じ方向(太陽の向こう側)になる(見えない)
日付は赤道座標系(黄道座標系では12日)
(過去の現象)
10月22日 内合太陽と同じ方向(地球と太陽の間)になる(見えない)
日付は赤道座標系(黄道座標系では24日)

金星は8月上旬に外合となり、太陽と同じ方向(地球から見て太陽の向こう側)に位置するので見えなくなります。その後は10月下旬ごろから、夕方の西天に「宵の明星」として見えるようになります。

【特集】宵の明星 金星(2027~2028年)

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iOS用の「iステラ」や「iステラ HD」、アンドロイド用の「スマートステラ」も、端末の向きに連動して星図を表示するので、金星の位置や周りの星の名前などが簡単にわかります。コンパス連動によって建物の陰になっていても方向がわかるので、街中でも位置の見当をつけることができます。

さらに、星図の日時や場所を変更して、月との接近の様子などをシミュレーションすることもできます。

iステラでのシミュレーション

iステラで明けの明星の見え方をシミュレーション。画像クリックで表示拡大。