2012年7月1日 水星が東方最大離角

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(説明図)
ステラナビゲータで作成

日没後の西の空低いところに見える水星が、7月1日に太陽からもっとも離れて東方最大離角となる。太陽から離れるとはいえ、日の入り30分後の高度は10度ほどと低く、場所をよく確かめておかないと見つけづらい。西の空がひらけている場所で、双眼鏡で探してみよう。

地球の内側を公転する水星や金星は、太陽の反対側に来ることはないので、決して真夜中には見えない。空の中での位置が太陽から大きく離れることがなく、見える時は必ず日没後の西の空か、日の出前の東の空となる。

今回のように太陽からもっとも東側に離れるときを「東方最大離角」と呼び、この日の前後は日没後に観測しやすい。反対に太陽から西側に離れる「西方最大離角」のときは、日の出前の東の空で観測しやすくなる。

□

この解説は「アストロガイド 星空年鑑 2012」より抜粋しました。

「アストロガイド 星空年鑑 2012」は注目現象の見どころや毎月の星空のようすを写真とイラストで詳細に解説したムックです。2012年の星空を手軽に楽しめるビデオや、近く起こる天文現象を調べたりシミュレーションしたりできるパソコンソフトなどを収録したDVDが付属します。

ムック版のほか、ダウンロード購入できる電子版やiPhone用のiPhone版もあります。

□

≫ 「アストロガイド 星空年鑑 2013」は、
≫ こちらのページをご覧ください

関連リンク