キュリオシティから届いた初のカラー画像、MROは降下のようすを撮影

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【2012年8月7日 NASA (1)(2)

6日に火星に着陸したNASAの火星探査車「キュリオシティ」から、初のカラー画像が届けられた。また、着陸前のキュリオシティがパラシュートを開いて火星に降下していくようすが、火星を周回中の探査機「マーズ・リコナサンス・オービター」によってとらえられた。


キュリオシティが撮影した火星の光景

キュリオシティが撮影した火星の光景。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems)

6日に火星に着陸したNASAの探査車「キュリオシティ」から、初のカラー画像が届けられた。

着陸地点「ゲール・クレーター」から北方向をとらえた画像には、クレーターの壁面が遠くに見える。火星への降下中に塵がカバーに付いたため濁ったような画像になっているが、数週間後には点検を終えてカバーが外され、鮮明な絵が届けられるだろう。

この写真を撮るのに用いられた撮像装置MAHLIは、岩や土壌の高解像度クローズアップ画像を撮影するのが主目的だ。とはいえ、2.1cmから無限遠までピントが合わせられるので、このような遠景も写せる。

降下中のキュリオシティを別の探査機が撮影

火星に降下中のキュリオシティ

マーズ・リコナサンス・オービターがとらえた、火星に降下中のキュリオシティ。上の部分はパラシュート、下のバックシェルの中にキュリオシティが収められている。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona)

火星では現在、いくつかの探査機が火星を周回しながら探査を行っている。そのうちの1つNASAのマーズ・リコナサンス・オービター(MRO)が、火星表面に向かって降下中のキュリオシティをとらえた。パラシュートと、キュリオシティを収めたバックシェルがはっきりと見える。この画像が撮影されてからしばらくして、パラシュートが切り離され「スカイ・クレーン」によってキュリオシティが見事な着陸を成功させた。

このほか、リリース元ではキュリオシティ自身が降下中にとらえたヒートシールドの画像なども公開されている。

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