ステラショット体験レポート

第4回 オートガイドで夏の星雲を狙う

夏もそろそろ終わり。

ここのところ天気が悪かったのですが、久しぶりの晴間を狙って、ちょっと時期を外していますが夏の星雲星団を撮影!

今夜はM20をオートガイドで撮影します。


オートガイドシステムの組み立ては手間がかかるので、ケーブルも接続して組みあがった状態で車に積んでいます。

ガイド鏡はアリガタをつけて、ファインダー用のアリミゾに取り付けています。オートガイダーカメラもピントが合った状態で取り付けたままです。あとは赤道儀に載せてデジタルカメラをつなげるだけにしています。

こうしておけば、セッティングの時間を大幅に短くすることができます。

オートガイドシステム オートガイドシステム

PC に接続するケーブルや赤道儀の電源などもまとめてバインドしてあるので、簡単につなぐことができます。

ケーブルがコンパクトにまとまっている ケーブルがコンパクトにまとまっている

さて組みあがったら、さっそく撮影開始。

天の川が良く見えていますが、いて座はもう沈みかけています(汗)

沈みゆくいて座 沈みゆくいて座

Temmaの初期位置の鏡筒を天頂に向けた状態から、いきなりM20を導入します。(アライメントはしません)

いきなりM20を導入 いきなり M20 を導入

まずは、ISO12800、5秒で試写。

導入補正で簡単にターゲットを中心に 導入補正で簡単にターゲットを中心に

当然ズレていますが、導入補正で簡単に写野の真ん中に補正できます。これでいわいるアライメントの完了です。

次に、オートガイドの準備をします。念のためキャリブレーションからやり直してガイドを開始します。

オートガイド画面 オートガイド画面

オートガイドの左側の画面が、オートガイドカメラで撮影したリアルタイムの画像。ゲインは最大の100、露出時間は1秒に設定しています。

ガイド鏡の焦点距離は325mmなので、20個以上の星が写っています。これらのうち10個の星のズレを平均してガイドをしていきます。


画面の右側はリアルタイム画像をスタックしたもので、ガイドした結果の星像を確認できます。正常に丸くなっていればガイドは良好ということになります。

しばらく様子を見てガイドが順調に進んでいることを確認します。


問題が無いので本撮影です。ISO 800で10分撮影します。あとは沈む前に枚数を稼ぎます。都合6枚、60分の撮影ができました。

M20 未処理だとノイズが多い M20 未処理だとノイズが多い

外気温が25度くらいなので、ダークノイズが派手に乗っています。

最後にダークを2枚撮影して本日の撮影は終了。あとは画像処理です。

下が画像処理結果です。RAW画像をベイヤー配列に展開して、ダーク補正、ホットピクセル除去をします。これでノイズがかなり減ります。

あとはRAW現像して6枚コンポジット。階調補正、色彩補正、シャープネスなどの仕上げ処理をしたものです。また暗部のみ彩度を下げることで、カラーノイズが目立たないようにしてみました。

M20