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2018年 3月

夕方の西の空に、宵の明星の金星が見えるようになってきた。上旬から中旬ごろまで、この金星の近くに水星が接近している。水星は16日に東方最大離角を迎えて高くなり、金星という目印もあるので見つける好機だ。肉眼でも見えるが双眼鏡があれば、よりわかりやすいだろう。

宵空では冬の星座たちが南西の空に移り、かに座、しし座、うみへび座といった春の星座たちが見やすくなってきている。北東の空には北斗七星が高く上っているのも見えるだろう。

日付が変わるころには木星が昇り、未明から明け方には南から南東の空に木星、火星、土星の3惑星が揃って見える。夕空の水星、金星と合わせて一晩で5惑星を見るチャンスだ。また、火星は1か月かけて天の川を横断していき、20日ごろにいて座の干潟星雲、三裂星雲と大接近する。空の暗いところで低倍率の天体望遠鏡で観察したり写真に収めたりしてみよう。

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今月の星空 3月

全天星図

図は、15日の午後8時頃に、南に向かって見上げたときの星空です。
月初めは午後9時頃に、月末は午後7時頃に同じような星空になります。

今月の惑星 3月

水星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -1.2 -0.3 2.2
視直径 5.7″ 7.3″ 9.8″
星座 うお うお うお
現象

金星

上旬 中旬 下旬
* * *
等級 -3.9 -3.9 -3.9
視直径 10.1″ 10.2″ 10.4″
星座 うお うお うお
現象

火星

上旬 下旬
* *
等級 0.7 0.4
視直径 6.9″ 8.0″
星座 へびつかい いて
現象

木星

上旬 下旬
* *
等級 -2.2 -2.3
視直径 39.5″ 41.8″
星座 てんびん てんびん
現象
  • 9日 留

土星

上旬 下旬
* *
等級 0.3 0.3
視直径 15.9″ 16.4″
星座 いて いて
現象

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
* *
等級 5.9 8.0
視直径 3.4″ 2.2″
星座 うお みずがめ
現象